まだ午前中だと言うのに、既に何台もの車が駐車してあり、隆司に促され車を降りる時に、かなりの緊張を覚えた。
隆司もラブホテルと言う場所に余り経験も無いのか!入り口の所で戸惑っている、自動ドアの入り口を入ると、直ぐに部屋の案内が並んでいる。
ここでも隆司は戸惑いながら、ようやく空室の部屋を指定する、突き当たりのエレベーターに乗り込み三階まで上がる、エレベーターの扉が開くと長めの廊下が続いている。
祐子は他の客と出会すと困ると思い隆司の背に隠れるように後に続いた。
点滅されてるルームナンバー。
隆司がドアを開き、祐子は逃げ込むように部屋に入った。
部屋の中は意外と明るく広々としていたが、祐子は落ち着かない様子で、その場に立ち尽くしていた。
隆司も何となく落ち着かない様子で、わざとらしく周りを見て回っている。
「お茶とか有るけど‥飲む?」
祐子が声をかける。
「あぁ‥すいませんお願いします」
緊張からだろうか、隆司の上擦った声。
「コーヒーも有るみたい‥隆司君、若いからコーヒーの方が良いかも!」
祐子も緊張気味な声で言う。
小さなカウンターの前でコーヒーが出来上がるのを待つ祐子‥隆司が、ゆっくりと背後から近づくのが感じられ、自然に身体を緊張させ硬くする。
後ろ向きの祐子の肩に隆司の手が触れて来る、ピクッと肩を震わせ緊張感が一気に高まって行く。
「祐子さん‥」
隆司の声。
「は~はぃ‥」
俯き返事をする祐子。
後ろから両手で抱きしめて来る。
「あっ!あぁ‥ぁ」
殺那的な声を小さく漏らす祐子。
待ちきれないように隆司の手は衣服の上から祐子を、まさぐって来る。
「あぁ!もうコーヒーが出来上がるわよ‥コーヒーを飲んでから‥ねっ!お願い」
祐子は喘ぐような口振りで言うのが、やっとだった。
「祐子さん!」
肩を抱き祐子の向きを変える、隆司が祐子を見つめる、祐子も隆司を見上げる。
隆司の顔が近づくと祐子は静かに目を綴じた。
夫以外の男性とのキス‥最初は唇を固く閉じキスを受ける。
次第に隆司のキスに反応をし始め、身体全体が熱くなって行くのを覚える祐子。
閉じた唇を半開きに開き隆司を受け入れる祐子‥堰を切ったように甘酸っぱい快感が全身を支配し始めた。
「あぅ‥ぅ!お願い、ちょっと待って‥シャワーを浴びて来て」
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