携帯を握りながら空想の中で祐子は喘いだ。ソファーに両足を乗せ膝を大きく拡げ下着のなかで膨れ上がったクリトリスを指で擦る。その行為の逐一をメールで隆司に送り、返信されるメールに更に身を焦がして居た。
そんな行為が頻繁に行われるように成り、ついに電話番号を交換して居た。
初めて聴く隆司の声に祐子は、最初の内は恥ずかしさも混じり緊張したが、携帯口での隆司の囁きに祐子は次第に疑似行為の中に溺れて行く。
「祐子さんに逢いたい‥逢って祐子さんを思い切り抱きたい‥」
隆司の熱烈なメールに最初は「私みたいな、おばさんでは‥」
と躊躇って居たが、祐子の肉体は隆司を求め疼く日々が続いた。
隆司のアプローチに押し負けた祐子は逢う約束をしてしまう。
約束の日に祐子は朝からシャワーを浴び入念に身体を洗った、結婚してから初めて夫とは別の男性に身を任す、その事に限りない期待感を覚え身支度を整える祐子‥化粧台の前で化粧をする自分の顔を見て、鏡の中の自分の表情に自分自身で驚きながら突然、脳裏に夫や娘の顔が浮かび上がって来た。
そんな自分に多少の嫌悪感と罪悪感を感じながらも、それを振り切るように化粧を終える。
隆司は未だ学生の身分と言う事で免許証は有るが車は持ってなく、祐子が車で約束の場所に向かった。
ショッピングセンターの駐車場に車を止め隆司に電話を入れる、車から降り周りを見回すと携帯を耳に当てながら向こうから小走りで近づいて来る。
「こんにちは、初めまして‥ですね!隆司です」
明るい声で挨拶をする隆司に祐子は、まるで少女のように、深々とお辞儀をして「祐子です」と名乗る。
暫くの立ち話の後に祐子は自分の車に隆司を誘う。
ドアを閉め密室になった車の中で
「もっと早く逢いたかったです」
と祐子の手を握って来る。
「でも、こんなおばさんでガッカリしたのでは‥」
俯きながら言う。
「おばさんなんかじゃ無いです、今日は最高に嬉しいです」
「そう言って貰えると嬉しいです」
「今日は、ゆっくり出来るのですか?」
「娘が帰る頃までには帰らないと‥」
「そうですか‥それじゃ今からでも直ぐに祐子さんと二人きりになりたいです‥良いですか?」
少し顔を赤らめ「うん」と頷く祐子。
自分で、そんな場所に運転をするのが躊躇われた祐子は隆司に運転を代わって貰う、日の高い午前中に隆司が運転をする車はラブホテルの入り口を潜って行く。
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