◆3P計画③
「はい、コビーしてないです‥!
青山さんの許可無くそんな勝手にコビーなんか出来ないですよ‥!」
‥何て、正直な奴なんだ‥!
原盤の返却の事など、私の口から一言も彼には言ってなかったのに、彼はそれを当然の様に行動で示してくれた‥!
私はこの時‥
彼という男に対して正直、感動を覚えたのでした。
「上田君は、要らないのかい‥?
良子との想いでの記録‥?」
「いえ‥正直言うと‥欲しいです‥!
想いでの記録ですから‥
‥‥‥‥‥‥‥ 実は‥お恥ずかしいのですが、
昨日も編集しながら、実は二度もオナってしまったんです。」
「そうかあ‥
‥‥‥‥‥ それなら‥
君もコビーしたら良いじゃないか‥!
君が個人的に楽しむんだったら良いよ、コビーしても‥!」
「えっ‥!良いんですか‥本当に‥?」
「ああ‥良いよ‥!
私ら夫婦と君とは、もう普通の間柄じゃ無いんだし‥
‥‥‥‥‥‥‥ その代わり、
絶対に人には見せないって約束してくれるよね‥?」
「勿論です‥!
絶対に人には見せないって神に誓ってお約束します‥!」
「分かった‥!
それじゃあ‥はい此れ‥!」
そう言うと私は、
編集前の原盤のディスクを彼に手渡した。
「すみません‥
それじゃあ、遠慮なくお借りします。
編集したら直ぐにお返ししますので‥
‥‥‥‥‥‥‥ あっ‥それからこれ‥!
お約束してた、診断書です。」
そう言うと上田君は、病院名の印刷が入った封筒を私の前に差し出した。
彼から封筒を受け取り中身を確認すると、それは病院が発行した性病検査の診断書だった。
心の片隅では、
彼に対して、万が一と言う疑心な気持ちが無かった訳ではないので、
診断書の結果が、
彼に問題が無い事を示していた事に私は、
改めて安堵の気持ちが込み上げていた。
「しかし‥
まさか、カメラを4台も仕込んでいたなんて‥思ってもみなかったよ‥!」
「ああ、あれですか‥
実はあれ、もう随分前に仕込んだやつなんです。」
「え‥!
そうなの‥?
何でまたそんな事を‥?」
この時私は一瞬、
彼には盗撮癖が有ったのかと驚いてしまった。
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