◆妻の愛人⑤
「はい‥!
最初に喘ぎ声を聴かせて、
キレまくる人や、
相手にしない人にはイタズラ電話だと思わせてこちらから電話を切るんです。
勿論、相手の女性から聞いた寝取られ願望の有りそうなご主人にしか電話はしないのですが‥
それでも大抵は声を聴いた段階で終わります。
下手に愛人です‥なんて言って相手のご主人にキレられたら奥さんの浮気がバレてご主人から奥さんが責められますし、下手したら離婚になりますからね。」
「それで‥
どうして私は大丈夫だと思ったんだい‥?」
「はい、、
良子さんから色々と青山さんの人格や性格、性癖等の情報をさり気なく聞きだしてたら、
昨日お話したご夫婦で、奥さんを亡くされたご主人と青山さんの人格や性癖が良く似た部分が有ったのと‥
最初の電話の反応でイケると感じたのです。
それで愛人だと告白をしたんです。」
「へぇ~‥あの留守電にそんな意味が有ったなんて驚きだな‥!」
「はい、、それでも一度だけ判断を誤って告白したら、ご主人がキレてしまい、奥さんから私の携帯番号を聞き出し掛けてきて訴えると騒がれました。
でも、私の名前は偽名を教えていたし、渡していた名刺の会社名は事務所代理
ご存知ですか?
マンションの一室に電話番の女性が一人いて、電話機が沢山置いてあって会社名を言ってくれる所」
「ああ、知ってるよ雑誌の取材で私も記事にした事がある」
「はい、そこを使っていたし、教えていた携帯番号は闇ルートで流通している名義人が何処の誰の物かもわからない物でしたから私に辿り着くことは出来なかったのです。
結局、あのご夫婦は離婚をしてしまいました。
凄く後味の悪い出来事でした。」
「なる程‥
この二枚の名刺がそれなんだ‥」
「そうです。
一枚が偽名の名刺です。」
「こっちが本物か! 〇〇証券
営業推進部
顧客管理課
課長・柴田和宏
あの一部東証、大手の社員じゃない!、凄いね!」
「はい、結構大変なんです。ストレス溜まりっぱなしです」
「そうだろうね‥
今はファンド関係は厳しいからね。
それでこっちが偽物かあ‥
上田和也‥
一応、職業は同じで証券マンて良子には言ってるんだね。」
「そうです。その方が何かと都合が良いですから。」
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