◆非通知着信⑦
「良子さんに教えている私の名前は偽名です。
この携帯も裏の世界で流通している物を手に入れたものですから、私が再び奥さんとお会いしているところを捕まえない限りこの電話を切った瞬間からあなたが私にたどり着く事は不可能だと思います‥!」
「そうなのか‥?
‥‥‥‥‥ 君の目的は本当にそれだけなのか‥?」
「そうです‥
と言うか‥、
私はこの計画を実行する為に色んな人妻さんと関係を持っているんです。
しかし、滅多に青山さんみたいな願望を持った人とはなかなか出逢えないのが正直なところです。」
やっと男の目的が解ったような気がした。
男と妻に対して、
嫉妬が無くなった訳ではないが、妻が惚れたとしても男の方に本気になる意思が無いと聞かされた事が私を少しだけ安心させてくれたのだった。
それに私自身に寝取られ願望が有る事も事実だ。
それが証拠に、今の私は男の誘い話を真剣に聞いているし、心のどこかで何かを期待している自分が居ることに気がついている。
「だから青山さんがこの電話のことを
今夜、良子さんに話し、
彼女を問い詰めたりすれば、その時点でこのお話は全て終わりになります。」
「それで‥?
どうしようと思っているんだい‥?」
「はい‥青山さん! ‥‥‥‥‥ あなたが知らない良子さんの本気で乱れる姿を観てみませんか‥?
日毎、淫乱に変化していく良子さんを見てみたいと思いませんか‥?
勿論、良子さんにはこのことは内緒です。
承諾して頂けるならあなたと私と良子さんで3Pが出来る様に仕向けてみせますよ。
それが青山さんの願望でしたよね‥!」
「変化の過程って‥私はどうやって確認するんだい‥?
直ぐに3Pが出来る訳では無いだろう?」
「勿論、今直ぐは無理です。
暫く時間はかかると思います。
でもその間、確認する方法は幾らでも有りますよ。
例えば、私と奥さんの行為を隠し撮りするとか‥」
「‥まさかとは思うが‥、
今までに良子との行為をビデオに撮ってネットとかAV業界に売ったなんてバカな事は絶対に無いだろうな‥?」
「それは絶対に有りませんのでご心配いりません‥!
お約束しますので。
私の目的はそんな事ではないですから。
そんな事をしたら、私の計画自体が台無しになってしまいます。」
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