◆非通知着信⑥
女房が男に惚れ初めている‥!
私はその言葉にショックを受けたと同時に、
不安と焦りの気持ちが湧き出していた。
「只、あなたから3Pの話を持ち出された時は本当に驚いたと言っていましたよ。その頃は私と付き合い始めたばかりで、私に夢中になりだした頃ですからね。
他の男とセックスするなんて絶対に嫌だと言ってました。
だからあなたからの3Pの提案を強く拒否したのだと思います‥」
やはりそうだったのか‥
だからその後、何度求めても〃イヤ〃と拒否され続けたのだ。
その拒否の理由を私は3Pの話で妻から信頼を無くしてしまったからだと勝手に思い込んでいたのだった。
自分で墓穴を掘ってしまった形だ‥
「でも今は私が3Pの話をすると興味を示す様になっています。否定する様な事は決して無いですよ。」
「君も良子に惚れているのか‥?」
私は意気消沈の中で力なく尋ねていた。
「好きですよ‥ 綺麗な女性ですからね。
少し黒木瞳に似ていますよね‥
物腰も柔らかく、清楚で上品なのにセックスの時には大いに乱れてくれる‥
そのギャップが何とも言えないです‥
私が探し求めていた理想の女性だと思っています‥!」
男の言葉に、私は本気で不安を感じてしまった。
この男に妻を盗られてしまうのではと、心配になってしまっていた。
これは修羅場になってでも男と決着を着けなければならないと本気で思い初めていたのだ。
「でもね青山さん‥私は決して本気で惚れない様にしてます‥
あくまでもセフレとしての感情しか持たない様にしてます‥だからご心配はいらないですよ‥」
「何故だ‥?」
「何故なら、私の目的は、不倫相手を淫乱に調教していく事だからです。
そしてその変化していく過程を、本人には内緒でご主人と一緒に共有して楽しむ事が私の一番の楽しみだからです。
良子さんから青山さんの願望を聞いた時、私の計画のパートナーにピッタリの人だと思い決めたのです。
寝取られ願望を持った男性に出逢える事なんてめったに無い事ですからね。
だからこうしてあなたにお電話しているのです。」
「私がキレて君を訴えるかも知れないとは考えなかったのかね‥?」
「青山さん、悪いですがそれは無理だと思います。
良子さんに教えている私の名前は偽名です。」
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