◆非通知着信④
「真実って‥
‥‥‥‥‥ き‥君は‥一体誰なんだ‥?」
「私は、奥さんとお付き合いをさせて頂いてる男です‥!」
「つ‥付き合ってるって‥?
‥‥‥‥‥ に‥女房と不倫をしてるって言うのか‥?」
「はい‥
そう言う事になります‥!」
激しい動悸に呼吸は乱れ始め、
震えだす声を抑えるのに私は必死になってしまっていた。
妻が‥不倫‥?
清楚で、淑やかで、お嬢様育ちのあの妻が、大胆にも私に隠れて不倫をしている‥
突然、目の前に突き付けられた現実が其処に有った‥
一緒になって15年‥
妻として、そして母として家庭を守り、私だけを愛し、
ずっと、私だけの女で居てくれていると思っていた‥
そんな妻が‥
信じられなかった‥
いや‥、と言うよりは信じたくはなかった‥
私の心の奥底から…妻と男に対しての、怒りににも似た感情と、熱い嫉妬心が沸きあがっていた。
只‥その一方で、
妻と男の乱姿を想像しては、
自分でも上手く説明が出来ない抑えきれない感情と、
どす黒い欲望の様なものが、
心の奥底で蠢き始めている事に気付いたのだった‥
「ぃ…一体どういうつもりだ…?
…………… にょ‥女房の浮気相手が一体‥
俺に何の様だ‥!」
私は、震える声を必死で抑えながら、
男に向かって、言葉を吐き捨てるかの様に言い返した。
「理由ですか‥
それは、
あなたの願望を叶える為に、
私が青山さんにお力をお貸ししようと思っている事です。
‥‥‥‥‥ 良子さんから伺ってますよ‥
青山さんが3Pプレーをしてみたいと仰っている事‥!
‥‥‥‥‥ 良子さんが、あなた以外の男に抱かれる姿を見てみたいと仰った事‥!
‥‥‥‥‥ 青山さん‥!
あなた‥寝取られ願望をお持ちなんでしょう‥!
‥‥‥‥‥ その願望を、私が叶えてあげようと言っているのです‥!」
自信有り気な男の言葉は、まるで私の全てを見透かしている様な言い振りに聞こえた。
確かに二ヶ月程前、一度だけ妻に3Pの話しをしてみた事が有った。
しかしその時の妻は凄い剣幕で怒りだしてしまい、変態呼ばわりまでされてしまったのだ。
その後私は、
一切その話題には触れない様にしていた。
それなのに‥
そんな妻が不倫をしていたとは‥
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