◆綾子の裸体③
「ジロー兄‥‥
‥‥‥‥‥‥ かわいそう‥!」
そう呟いた綾子はゆっくりと私に躰を擦り寄せ、
背中に腕を回すと、私の顔に頬擦りしてきた。
「私がジロー兄の事慰めてあげる‥‥! ‥‥‥‥‥‥ だから今は‥‥
‥‥‥‥‥‥ お姉ちゃんの事忘れて‥!」
「あ‥綾ちゃん‥」
言い様の無い綾子の躰から漂う甘い香りで私の理性は一気に破壊してしまいそうになっていた。
私は綾子の顎に手を添えると唇を、
強く‥激しく‥重ねた。
その唇の味は‥
紅の甘酸っぱい味を私に与えてくれた。
綾子もその行為を待ち焦がれていたかの様に、
私の唇の動きに合わせ唇を押し付けると、口を開き舌を激しく絡ませてくる。
その瞬間‥
唇の味とはまた違う 綾子が持つ独特の舌の甘味と生暖かい吐息と感触が私の脳天を貫いた。
私の股間はあっという間に膨張が始まり下着の中のペニスを固く勃起させ始めた。
口内で激しく動く綾子のざらついた舌に、
夢中で舌を絡めながら彼女の口内から溢れ出る唾液を貪る様に飲み込む‥
次に自身の唾液を彼女の口内に流し込む‥
綾子は‥
〃んッ‥んッ〃と鼻息を荒げ、
私の舌を激しく吸い求め、唾液を喉の奥へと流し込んでいく。
綾子と結ばれた様な気持ちになる‥
それからの接吻がどれ程続いたのか‥?
いくら周りに人が居ないとは言え、野外でこれ程長く激しい接吻をしたのは初めての事だ。
綾子から唇を離し、彼女の顔を見つめた‥
顔は赤く高揚し瞳は潤んで、見るからにセックスを求める淫靡な表情に変化している。
何と艶かしい表情をする女だろう‥
初めて見る綾子の表情‥
妻とはまた違う表情の綾子に感動を受けてしまう。
「‥綾ちゃん‥?
‥今日‥
‥良いの‥?」
私は遂に我慢の限界を感じ、綾子に尋ねた。
綾子は声は出さずに小さく頷いてくれた。
私達は急いでその場を離れると、躰を寄り添わせながら歩き、公園を抜け、通りに出てタクシーを拾うと近くのシティホテルに向かった。
車内で私達は一言も話もせず‥、
然れどお互いの手のひらは確りと握り締めたままでいた。
タクシーは十階建ての大きな洒落たホテルの前で停まった。
私達は人目を避ける様にしながら急いで館内に入ると部屋の写真付きパネル板の前に立つ‥
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