―ジロー日記―
◆約束の日①
9/27
土曜の朝‥
私は、睡眠不足の気だるさを全身に感じながら眼を覚ました。
重い瞼を開き、
ぼやけた視界の先に有る置き時計の針に視線を向け時刻を確認する。
時計の針はまだ10:00を回ったところだ。
綾子と約束した13:00の待ち合わせにはまだ3時間も有る。
少しばかり早く目が覚めてしまった‥
昨夜の私は、今日の綾子との初めての行為をあれこれと想像してしまい、
年甲斐もなく期待と興奮で気持ちが高揚し、眼が冴えてしまい朝方までなかなか寝付けないでいた‥
ほんの数時間の浅い睡眠からの目覚めだ。
既に寝室に妻の姿は無かった。
今日は‥妻が初めて上田君の自宅に行く日でもある。
そして‥そこで繰り広げられる二人の情交シーンを妻には内緒で隠し撮りをする‥
待ちに待った日が遂にやってきたのです。
上田君に抱かれながら彼の腕の中で乱れ卑猥な言葉を吐きながら喘ぐ妻の姿‥
その声は既に何度か聴いてはいる‥
しかしその妻の姿を映像を通して観る事は、今までとは比べ物にならない程、興奮の度合いが違うと思う。
寝取られが最高の媚薬剤となってしまった今の私には、
その事を想像するだけで自然と股間が熱くなってしまう。
昨日私は上田君に連絡を取り、
彼の自宅の住所と、今日の待ち合わせ場所、時間の確認をした。
彼の自宅は、新橋駅から歩いて数分の所に建つ10階建ての分譲マンションらしい。
場所的に言ったら、かなりの高額物件だと思われる。
あの若さでそんな所に住む事が出来るなんて、実に大した男である。
今日は彼に手料理を作ってあげると言って妻は張り切っているらしい‥
待ち合わせは12:00に新橋駅にしたそうだ。
今日は午後から陶芸教室に出掛けると、妻から前もって聞いていた私は、
昨夜久しぶりに妻の困った顔を少しだけ見てみたくなり、
夕食の時にカマをかけ、質問をしてみたのだった。
「そう言えばママ‥明日は陶芸教室の日だって言ってたっけ‥?」
突然の私の問いかけにそれまで普通に食事をしていた妻が、一瞬動揺の表情を見せた。
「ぇ‥!え~、そうよ‥!
11:00頃には出掛けるつもりにしてますけど‥
良いかしら‥?」
と、問い返してきた。
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