とある街
映画館前の交差点
信号待ちをしている一人の幼い顔立ちの女性
ものを言いたげに少し捲れた唇
首もとからチラリと見える鎖骨
細く締まったウエストにより余計
異常なほど盛り上がっている胸
歩きだすと躯も揺れる…一瞬遅れて揺れる胸
男の喉が動く
女性は映画館に向かう
ここは男のホーム映画館
(もしかして…)
チケットを買う女性
追って買う男
石鹸の残り香
無意識にヒップを振りながら歩く女性
尻を見ながら後を追う男
無意識に唇を舐める男
扉前で一瞬立ち止まる女性
意を決するように扉を開ける女性
目を慣らしてから見渡す
いつも通りまばらな客
あのブロックに向かう女性
(やはりな…)
ほくそ笑む男
着席した女性
「隣いいかい」
ビクリとする女性
有無をいわさず座る男
スクリーンからの光で艶やかに光る唇
手を下ろす
膝に触れる…
ビクリ…
「この席…判っているよね」頭を寄せた男が囁く
手が膝に置かれる
伝わる体温
俯き固まる女性
このブロック…実はカップルシートにもなる
間の肘掛けが跳ね上げられるぴたりとくっつく太股と太股
「判っているよね」
また耳元で囁く
膝にあった手がシートと背中の間に入り…カーディガン越しになでまわしはじめる
うなじ…背中…
カーディガンのボタンが外されるたび…盛り上がる胸が揺れる
ブラウスのボタンも外され
胸元から深い谷間がのぞく
「ほんとすげえな」
下品な事を言う男
「今まで何人の男に触らせたんだ?」
まるで変態娘と決め付けるような言葉
つづく
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