母と祐太がカラオケボックスに入ったのは午後9時半頃。
店名は伏せますが、全国のどこにでもある大手のカラオケ店です。
この時点で少し酔っていた母が烏龍茶を頼もうとしたところ、
祐太はカクテルを勧めたそうです。
中川「酔わせてヤッちゃうつもりだったんだろうな。
これ、ジュースみたいなもんだから、おばさんに合うよ、とか
うまいこと言って、何杯か飲ませたらしいよ。」
たぶん、母はカクテルに馴染みがなかったと思います。
見た目もジュースみたいだし、味自体も甘くて口当たりがいいから、
祐太の言ったことを疑いもせずに口にしたと思います。
中川「最初は普通にカラオケしてたらしいよ。順番に歌ってさ。」
母が歌った曲は予想がつきます。ほぼ間違いなく高橋真梨子でしょう。
よく夕飯の支度をしている時に台所で口ずさんでいますし、
以前、うちの親父が「お前はそればっかりだな」と言っていましたから、
普段からよく歌っているんだと思います。
中川「それで、あいつ、お前の母ちゃんをデュエットに誘ったんだって!
ロンリーチャップリンとか言ってたな。」
中川によると、お互いに知っている曲がほとんどなく、唯一歌えるのが、
この曲だったそうです。
まあ、うちの母と祐太の年齢差を考えれば当然ですが・・・。
僕「それで?」
中川「で、その最中に祐太のやつ、どさくさ紛れにお前の母ちゃんの腰に
手を回してさ・・・」
僕「はあ!?」
中川「あ、でも、お前の母ちゃん、嫌がってなかったらしいぜ!
こんなおばさんが相手でごめんね、とか言ってな。
だから、あいつ、調子に乗って尻も触ったらしいよ!」
僕「・・・」
中川「で、歌い終わって、座ってからも、必要以上に密着して・・・
あちこち触ったらしいよ。」
ここからは文章にするのが難しいので、母と祐太の会話形式で書きます。
祐太「ねえ、おばさん、胸大きいっスよね?」
母「え?」
祐太「何カップあるんスか?」
母「もう、祐太くんったら、
こんなおばさんにそんなこと聞いてどうするのよぉ?」
祐太「いいじゃん!教えてくださいよぉ!」
母「もう・・・」
この期に及んでも、母は祐太の下心に気づいていなかったそうで、
もう何年も計測してないから正確なサイズはわからないと前置きしつつ、
ブラジャーはFカップを着けていると明かしたそうです。
祐太「Fカップ?マジで?」
母「でも、もうすっかり垂れちゃってるけどね。」
祐太「いやいや、こんなナイスバディ、なかなかいないっスよ!」
母「もう、お世辞ばっかり言ってぇ。」
祐太の褒め言葉に、母は謙遜しながらも、内心は嬉しかったのでしょう。
口元に笑みを浮かばせていたそうです。
考えてみれば、母は53歳・・・、
普段の生活でこんな風に褒められることはまずないでしょう。
そもそも、家族を除けば、こうして男性と接する機会も少ないはずです。
祐太「ああ、おじさんが羨ましいなぁ!」
母「え?おじさんって、うちの人?」
祐太「うん。」
母「どうしてよ?」
祐太「だって、おばさんと毎日ヤレるじゃん!」
中川からこの会話を聞かされた時、僕は耳を疑いました。
相手は僕の母ですよ。
普通、友達の母親にこんな事を言いますか?
でも、母は全然怒らなかったそうです。
祐太「ねえ、おばさん、ぶっちゃけ、週に何回シてるの?」
母「祐太くん、おばさんのこと何歳だと思ってるのよ?
そういうのはもう何年もないわ。
だいたい、うちの人は女として見てくれないもの。」
祐太「ええ?そうなんスか?」
母「まあ、お互いの年齢を考えれば仕方ないわよ。
どこの家庭の夫婦も同じだからね。」
祐太「でも、淋しくないっスか?」
母「まあ、それは・・・ねぇ。」
祐太「じゃあ、俺は?俺じゃダメ?」
母「あらあら、そんな冗談ばっかり言って。
おばさんがもう少し若かったら、喜んで相手するんだけどね。」
この時点では、母はまだ祐太のことを子供扱いしていたようです。
まったく相手にしていないといいますか、
母が祐太をひとりの男として見ていないのがわかります。
推測ですが、きっと祐太が言っていることも、
母は、酒の席での冗談として受け取っていたのだと思います。
・・・続きはまた後日書き込みます。
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