土曜日の夜、中川と会って来ました。
場所は陽光台の居酒屋です。
当然、人前で話せるような内容ではないので個室を予約しました。
今思うと、その日、相模原は雨と風が台風並みに強く、
これから知ることになる凶報をまるで暗示していたかのようでした。
先に着いたのは僕です。中川は10分ほど遅れてやって来ました。
中川「悪い、悪い。すげえ雨でよぉ・・・」
僕「おお、俺もさっき着いたとこだよ。」
テーブルに座り、最初のうちはお互いの近況や高校時代の思い出話など、
他愛もない会話を交わしていたのですが、その間、僕はいつ母のことを
切り出そうかと考えていました。
15分後・・・。
注文したビールやつまみが出揃い、店員が部屋から出て行きました。
これで邪魔する者はいません。
僕「なあ?あのさぁ・・・」
中川「ああ、わかってる。あの事だろ?」
意を決して問いかけた僕の声を遮るように、中川がそう言いました。
中川「やっぱ、お前の耳にも入っちゃったかぁ・・・」
僕「!」
中川が何を言っているのか、僕はすぐに理解しました。
どうやら中川のほうも、なぜ今日呼ばれたのかをわかっていたようです。
それならば何も気兼ねすることはありません。
中川に対し、僕は思い切ってストレートな質問をぶつけました。
僕「祐太のヤツ、うちの母ちゃんと・・・ヤッたのか?」
沈黙する中川。でも、その沈黙こそが答えでした。
僕「なあ?教えてくれよ?
あいつ、うちの母ちゃんに何したんだよ?
お前、祐太から聞いてんだろ?」
中川「そ、そりゃ聞いてるけどよ・・・」
さすがに言い辛いのでしょう。中川は僕から目を逸らし、口を噤みます。
僕「頼む!頼むから教えてくれ!なっ?」
どれぐらい頼み込んだでしょうか・・・。
もしかしたら、この時、涙ぐんでいたかもしれません。
中川「わかったよ・・・」
そんな僕を見て観念したらしく、とうとう中川が重い口を開きました。
・・・続きは後日書き込みます。
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