徹は学校に風邪で休むと電話をいれてから鞄に例の道具を詰め込み、わざわざ制服に着替えた。
私服より制服の方が友美に嫌でも息子の友達に凌辱されてるのだと思い知らせることができるからである。
インターホンを鳴らすと無言で友美がドアを開けた。
目と目が合ったがすぐさま反らし
『早く入って…』
と俯きながら友美は言った。
『そんなに心配しなくても誰も怪しまないよ。』
そう言って徹は友美の頭を撫でようとしたが『イヤッ』と払いのけた。
(へっ!拒めるのも今のうちだぜ。絶対服従させてやる。へへっ)
徹はニヤケながらそそくさと歩く友美を追った。
友美は徹をリビングに通すと強い口調で言った。
『私にどうしろと言うの?もう十分でしょ!こんなこといつまでも続けたら大変なことになるわよ。わかるでしょ?』
徹はソファにどっかりで座り威圧的な態度で言葉を返した。
『だからさぁ、俺は別にどっちでも良いって言ってるじゃん。おばさんが嫌なら俺はなにもしないし。
その代わり宏樹や近所中いたるところに写メをプリントしてばらまくよ。とりあえず宏樹に写メ送ろうか?』
徹がこう言ってくることは解りきっていた。ある意味友美の予想通りの返しだった。解ってはいても母親としての誇りと義務から息子の友達の言いなりになるしか他に道はないんだと自分に言い訳が欲しかったのだ。
『仕方ないのよね…徹くん、本当にお願いよ。宏樹には言わないで…』
友美は昨日の夜から覚悟を決めていた。
『あぁ…約束は守るよ。俺だってそれほど馬鹿じゃねぇし。』
『絶対よ…』
俯きながら友美が言った。
『しつけぇなぁ。約束するって。じゃあまずは自分で服を脱げよ。それと今日は全部ビデオに収めるからな!』
イラつきながらそういうと鞄からハンディカメラを取り出して友美に向けた。
『そ、そんな!そんなのダメよ。聞いてないわ。無理よ。無理。お願いやめて!』
友美は慌てまくって顔を手で隠し、カメラから逃れるように自然と部屋の隅に行き震えた。
『はぁ?無理ってなんだよ。おばさんは俺のいいなりになるんだろ?無理なんて道理が通るわけねぇじゃん。じゃぁもういいよ。面倒くさいし…宏樹に写メ送るわ。』
徹が携帯を取り出すと友美は必死に奪おうとした。
しかし徹に腕力で叶うはずもなく。激しいビンタをくらう破目になった。
『ひっ、あっ、あぁ…ひどい…こんなのってあんまりよ。私が何をしたって言うの…どうしたらいいのよ。』
しくしくと年甲斐もなく友美は息子の友達である徹の前で泣き崩れた。
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