「はぁはぁ、大田君、、、ちょっといい?」
その日の授業後のことだった。
「どうしたの?」
「ちょっと、、、話が」
僕は彼女に体育館裏へと誘われた。テスト期間で活動している運動部もなかった。
何事かと思いきや、、、カンニングのことだった。
「内緒にして欲しい、、、なんでもするから」
彼女は僕に口止めを求めた。
なんでもする、、、このフレーズだけが耳にこびりつく・・・「なんでも」、と彼女は言った。
実際のところ、人に話すつもりなど全く無かった。なのに・・・
つまりは、彼女は僕が誰かに話すと思った、、、のであろうか。
なんだか、、、彼女との「距離」のようなものを感じ、僕は寂しくなった。
君と僕は、所詮その程度の間柄、、、、
間柄って、、、
間柄も何も、、、僕たちは友達でも彼氏でも彼女でもない。
距離感を誤っていたのは僕のほうだ。
ならば・・・
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