香織は家までの道を、いつもよりゆっくり歩いていた。
夕陽が背中を赤く染め、長い影を地面に落としている。
制服のスカートが風に揺れるたび、太ももの内側に残る、かすかな湿り気が意識されてしまう。
(……まだ、濡れてる)
歩く振動で、ショーツの布地が敏感な部分に擦れる。
小さな刺激が、さっきの絶頂の余韻を呼び起こす。
香織は無意識に太ももを寄せ、歩幅を小さくした。
家に着いても、心のざわめきは収まらなかった。
部屋に入り、制服のままベッドに倒れ込む。
枕に顔を埋めて、深く息を吐く。
でも、息を吸うたび、胸の奥が疼く。
(柳田先生……今日の、あの目)
用具室で、ブラウスのボタンを外された瞬間。
視線が、まるで舌のように肌を這った。
乳房の膨らみを、じっくりと舐め回すように。
嫌悪で吐き気がしたはずなのに、乳首が硬くなったのは、なぜ?
香織はベッドの上で、ゆっくりと身体を丸めた。
両手で胸を抱きしめる。
ブラジャー越しでも、乳首の先端が布地に擦れて、甘い痺れが走る。
(……触られたら、どうなるんだろう)
想像が、勝手に膨らむ。
もし、明日また用具室で二人きりになったら。
柳田がまた手を伸ばしてきたら。
今度は、後輩が来なくて、ドアが閉まったままだったら。
あの太い指が、ブラウスの下に滑り込んでくる。
ブラジャーをずらし、直接乳房を掴まれる。
掌に収まりきらない柔肉を、乱暴に揉みしだかれる。
乳首を指の腹で転がされ、摘ままれ、引っ張られる。
「ん……っ」
香織は自分の想像に、声を出してしまった。
慌てて口を押さえるが、指の隙間から甘い吐息が漏れる。
(嫌いなのに……なんで、こんなに興奮するの?)
心の底では、まだ抵抗がある。
あんな中年男に、身体を許すなんて、考えただけで恥ずかしくて、惨めで、死にたくなる。
でも、その惨めさが、逆に熱を煽る。
香織はスカートをたくし上げ、ショーツの上から秘部を押さえた。
布地はもう、ぐっしょりと湿っている。
指で軽く押すだけで、ぬるりとした感触が伝わってくる。
(……先生に、見られたら……どう思うかな)
想像の中で、柳田が用具室の床に香織を押し倒す。
スカートを捲り上げ、ショーツをずらして、濡れた花弁を露わにする。
あのねっとりした視線で、じっくりと眺められる。
「香織ちゃん、こんなに濡らして……俺のこと、欲しかったんだろ?」
その言葉を思い浮かべただけで、秘部がきゅっと締まる。
香織はショーツをずらし、直接指を這わせた。
クリトリスはもう腫れ上がっていて、触れるだけで腰が浮く。
中指を一本、ゆっくりと沈める。
熱く、柔らかい内壁が、指を優しく包み込む。
「あ……はぁ……っ」
もう一本加えて、浅く出し入れする。
くちゅくちゅという音が、静かな部屋に響く。
恥ずかしくて、耳まで熱くなる。
(私……本当に、求めているのかも)
認めたくない。
認めたら、もう後戻りできない気がする。
でも、指の動きは止まらない。
むしろ、奥を掻き回すように激しくなる。
親指でクリトリスを強く押し潰しながら、腰を浮かせて腰を振る。
「先生……っ、だめ……見ないで……」
口から出るのは、拒絶の言葉。
でも、身体は正反対に、もっと深く、もっと激しく求めている。
想像の中の柳田が、耳元で囁く。
『お前のここ、俺の指でこんなに締めつけて……可愛いな』
その一言で、限界が来た。
「あっ……! イク……っ!」
全身がびくびくと跳ね、秘部が激しく収縮する。
熱い蜜が指を伝って、シーツに染みを作る。
香織はベッドの上で、身体を丸めて震えた。
……はぁ、はぁ。
絶頂の波が引いた後も、胸の奥の疼きは消えない。
香織はゆっくりと身体を起こし、乱れた下着を直した。
鏡に映る自分の顔は、頬が赤く、瞳が潤んでいる。
唇が、わずかに震えている。
(明日……学校に行きたくない)
でも、行かなくてはいけない。
そして、きっとまた、柳田先生の視線に晒される。
そのことを思うと、恐怖と一緒に——
小さな、けれど確かな期待が、胸の奥で息づいていた。
香織はベッドに横になり、目を閉じた。
明日の用具室。
二人きりになったら……
私は、逃げられるだろうか。
それとも——
自分から、近づいてしまうのだろうか。
答えは、まだ出せなかった。
ただ、身体の奥底で、熱い何かが、静かに燃え続けていることだけは、はっきりとわかっていた。
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