ブリーフ越しでも匂っていた生臭さがもっと強くムッと香ってきた。
初めて見るそれは赤黒く不気味な色合いに思えた。
形も恐ろしかった。
良く松茸に例えられるが、幹の不自然な反り返りと脈打つ血管、先の方の歪な広がり、先端の縦穴、その全てが不自然だった。
「いや!」
思わず顔を背けた私だが、男はまた私の頬を平手打ちするとその不気味なものを私の頬に押し付けた。
これが人間の一部かと信じられないほど硬く、そして熱かった。
「咥えろ!」
男はまた私に命じた。
私は髪を摑まれ髪が抜けそうな痛みを感じながらも口を硬く閉じて嫌々と顔を横に振ったが、今度は低い鼻を千切れるかと思うほど強く摘ままれた。
息が出来ない..。苦しい..。
つい息をするために口を開けた。
そのわずかな隙間に硬く熱いものが押しつけられる。
「噛んだら殺すぞ!」
低くドスの効いた声で言われた。
灼熱した鉄の塊を押し込まれた様な気がした。
もう口いっぱいになってるのに、まだ奥までと押し込んでくる。
生臭い匂いが口いっぱいに広がる。
唇では竿の部分に走っている血管のごつごつした形まで感じられた。
私の歯が口いっぱいのそれに少し触れた。
「馬鹿野郎!噛むなと言っただろうが!」
髪の毛を摘む手に力が加わり、私の髪がまとめて引き抜かれると思うほど捻られて引っ張られた。
必死に口を開けて男のものから歯や舌を遠ざけようとしたが、歯はともかく舌はどうしても触れてしまう。
気のせいか先端の穴の様なところが舌に触り甘い様な味を感じたような気がした。
気持ち悪かった。
舌を動かして避けようとしたが、返って男のものを口の中で舐めた様な感じになったようだ。
「おっ、今気持ち良かった!」
と男の声がしたかと思うと、男は私の顔へと腰をグイ、グイとリズムを取るように押しつけてくる。
そして片手は私の髪を握ったままで、身体を横に傾ける様にして反対の手を伸ばし、中腰になっている私の片方の乳房をクワッと掴んだ。
正直、私も一人の時に自分で自分を慰める事もあった。
仰向けに寝て自分の胸にそっと手のひらを当て、擦ってわずかな快感を感じたりもした。
しかし私の乳房は、この男からされたように乳房そのものを握りつぶされると感じるような痛みを味わったことは無かった。
ブラはCカップだがその下のウエストが太いため、他人からは私の胸はあまり目立たないらしい。
男であれ女であれ、私の胸を話題にして私に話しかけた人はいなかった。
それがこの男は
「おっ!握ってみたらお前の齢にしては良い張りをしてるじゃねえか!これは勿体ない!」
と言うと、更に握る手に力が入った。
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