「もう味を覚えたか。覚えの良い生徒だ。」
男はそう言うと、まるで子供にするように私の髪を撫でました。
ちょっと意識を無くしていたせいか、私の心は平常に、つまり賢者タイムのような感じに戻っていました。
男が私をバカにしてる..。悔しい..。
私は男に背を向けて涙を拭くと、起き上がって出来るだけ毅然とした口調で「帰ります!」と言いました。
男は「かなり疲れてるだろう?朝まで居ろよ。」と言いましたが、私が再び帰ると言うと「分かった。じゃあ帰れ。でもまた明後日付き合うんだぞ。お前の立場は分かってるな!」と言うと、私に背を向けて眠ったふりをし始めました。
12時過ぎに家に帰り着き、すぐにバスを使いましたが、洗面台の鏡に写ったのはくたびれきった、それも健康な疲れではなく一見して淫靡な疲労がまざまざと現れた年配女の姿でした。
翌日、辛うじて仕事に間に合う時間に会社に出ましたが、そこで私に挨拶する社員達は皆私が昨夜何をされ、そしてどうなったのか分かってると言う顔つきでした。
特に普段から派手で男友達も多い若手の女の子は露骨に軽蔑の表情で「社長、会社のために身体を投げ出してご苦労様です。お相手はしつこいタイプのようですね。」
と言うんです。
私は情けなさと悔しさ、恥ずかしさで顔が赤くなるのが分かりました。
その月は2日毎に夜を共にさせられました。生理も関係なくホテルに連れ込まれ、手や口で処理させられました。
一ヶ月ほどした時、ホテルでのセックスの後の事です。
男から命じられてグラスにウイスキーをついで差し出した時、いきなり「お前、会社を売れ。」と言われたのです。
そんな事、出来る訳ない!
会社を守るために貴方に身体を差し出したのに!
何故今頃になって?
混乱して男にむしゃぶりついた私に、頬への平手打ちを加えて大人しくさせると、男は自分だけが入手した情報を教えてくれました。
債権者の中に反社と関係あるその筋では有名な者が食い込んでいる。
十中八九、会社は乗っ取られて資産は食い潰され、何も残らないだろう。
しかも債務を取り立てると称してお前自身の身を拘束、誘拐も為かねない。
そうなれば、弄ばれて飽きられたら闇風俗に売り飛ばされる可能性もある。
この情報が広まってない今なら、俺の才覚で残せるものは残しておける。
男の言う事は本当なのか、私には判断が出来ません。
決心するのに時間が欲しいと言う私の気持ちは無視され、「明日手続きに入る。お前は俺の会社の傘下の雇われ社長だ。」と一方的に告げられました。
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