戦勝の知らせは翌日御前には国元に届いた。お味方大勝利!寄せ手の大将剛力能登守が一騎打ちで討ち死にしたのを始め、名立たる武将多数が討ち取られ敵の大名は散々な体で自分の領地へと逃げ延びた。石数を合計すれば10万石に近い土地の20人の小領主達が敵方を見限って虎長に人質を差し出す。軍勢は陣払いして三日後に帰ってくる!里と梅は泣きながら抱き合った。里は梅に手伝わせて帰って来る息子に食べさせるご馳走を作るが、梅は別の事を気にしてソワソワしている。「梅!もう心配要らないよ。あの子はご褒美まで頂いたそうだ。お前もずっとこの家にいるんだよ!」そう言われても梅は俯き加減で表情は今一つ冴えない。
「どうした?何か心配でもあるのか?」「あの..、母様..。」「何だい?」「俺、お侍様から壺を虐めてもらえないよ..」「えっ?どうして?」「血..、出てる..」そうか!そう言うことか!梅がこの家の一員となれた今はこれもまた目出度いことじゃ!里は母親として娘となる梅の初潮を喜んだ。
「母様..、お侍様から虐めてもらえないかも..。俺、どうしよう..」「心配ないよ。あの子の事だからかえって喜んでお前の壺を虐めるかもしれん。それに、お前このヒマシ油を飲んでおけ。」「そうかあ!俺、尻を虐めてもらえるんだ!」「きっと尻が裂けて痛いよ。痛かったら大声で泣いて良いんだからね。」「うん!」
陣払いの前、権兵衛の前に逃散した足軽達が謝りに来た。敵前で逃げたらその場で上役から斬り捨てられても仕方ない。その上役が今自分達が逃げた後一人で踏み止まって大手柄だ。本当はこのまま逃げたいのだが、自分が逃げたら国元の家族が罰せられる。「申し訳ございませぬ..。何とぞ、何とぞお許しのほどを..!」ほとんどの足軽が泣きながら謝った。権兵衛自身は元々優しい男だ。「もう逃げるなよ!」と一口叱って赦してやる。おかげで新しい組頭の権兵衛は敵には勇敢で配下には優しいと足軽達に評判が良くなった。当の権兵衛はそんな事より頭の中は新しい考えでいっぱいだった。
あの痩せて幼い梅が外では素っ裸で磔..。もし本当にされたとしたら、さぞ可哀想な事だろうなあ。それも衆人から見られて惨めで恥ずかしかろう..。しかし、そんな可哀想な梅を俺は見たい気がする。もちろん他人には見せぬが、山の奥とかでやってみたいものだ。あの落城した城の奥方と若君がされた様に足を大きく広げて..、本当に刺しはしないが、あの梅の可愛い裂け目に槍を当ててみたい..。梅の事だ、俺が言えば嫌がらずにさせてくれるであろう。母様も俺の癖はご存知だから、相手が梅ならば叱られはすまい..。
権兵衛の妄想は更に続く。やがては..、梅は俺の子供を孕んでくれるかもしれぬ..。生まれた子供は可愛かろう..。しかし生まれる前に腹が膨らんだ梅も虐めてみたいものじゃ..。俺は本当に困った男よ..。ああ、梅!お前は俺の守り神じゃ。虐めは駿河区大切にするぞ!
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