梅は自分が掛けてもらっていた衣を引きずって熟睡している権兵衛に掛けた。しばらく権兵衛の寝顔を見ていたが、自分ももぞもぞと権兵衛の横に潜り込む。やっぱりこのお侍、暖ったかいや..。汗と垢とで.、俺の好きな匂いだ..。梅はまたスウスウと軽い寝息を立て始めた。
一番鳥が啼くと権兵衛も自然目が覚めた。おや?俺は梅に衣を掛けてやった筈なのに..?さては梅、逃げたか?一瞬そう思ったが自分のすぐ傍ですやすやと寝息を立てている梅が目に入る。おおっ!昨夜も可愛いと思ったが..、なんと無邪気な愛らしい寝顔じゃ!顔を近づけてみればその甘い寝息が薫る。当てがわれた時は痩せて貧相な女童だとしか思わなかったのに、今はとんでもない愛らしい童に思えるのう..。
そんな権兵衛の視線を感じたのか梅もぱっちりと目を開けた。「どうじゃ、身体は大丈夫か?」それが俺を犯して責め殺すと言ってたお侍の言葉か?梅は何やら可笑しくなったが、ちょっとだけ微笑んで見せた。
権兵衛は安心した様子だったが、わざとらしく「そうか!それでは今夜も激しゅう責めるぞ!覚悟しておけ!」と言い渡した。
権兵衛は自分の分の朝飯を受け取ると半分を梅に食べさせようとした。
「俺、まだ童だしおなごだからこんなに要らねえよ。お前様、ちゃんと食べないと..」そう言われてますます梅の事が可愛いくなる権兵衛だった。その日の日中、権兵衛は武具や鎧の手入れをし、梅は権兵衛の衣や下着を洗濯する。ああ、良いものだな..。国元では母様に身の回りの世話をしてもらっておったが..。母様は俺に早う嫁をもらえと仰るが、俺の様な貧乏侍にはまともなおなごは嫁に来ねえ。いっそのことこの女童を国元に連れて帰ろうか..。いや!俺の事だ!昨夜みたいにこの可愛い女童を散々虐めて殺してしまうかもしれぬ!そこまでしては可哀想じゃ。国元に引き上げる時は僅かだが銭を渡して捨てて行くが良いだろう..。そしてそれから数日間、毎晩梅は権兵衛に縛られ犯された。もちろん肉体的に幼い梅にとっては痛いし辛い事だったが、自分の身体で権兵衛が喜んでくれてると言う事に梅は喜んでいた。そしていよいよ前のご領主様の奥方様と跡継ぎの若様が磔にされると言う日の朝、権兵衛から今日がお前を責める最後の日だと告げられたのだ。それまで権兵衛の言う事は何でも素直に聞いて従っていた梅だが、初めてわがままを言った。「連れて行け!俺を国元に一緒に連れて行け!お前様から責め殺されたら本望じゃ!」
そして権兵衛も初めておなごのわがままを聞いた。
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