貞と同じ様に虎長の軍勢に伴われて国元に連れて来られた少女が他にもいた。まだ12歳の梅は元々両親のいない孤児で落城の数日前に城のおなご衆に加わったばかりだった。城に来る前にも世間から邪魔者扱いされ、城に来てからは戦に巻き込まれた挙げ句虜にされた。更に敵方の女大将である虎御前に囚われたおなご衆の中から選び出されて一人の兵に宛がわれた。
梅の宛がわれた相手は権兵衛と名で足軽組頭と言う低い身分だった。もう三十路になるのに妻もおらず国元では母親と二人で狭い小屋に住んでいる。容姿も颯爽とはほど遠い。ただ真面目にお役目に励むだけが取り柄の目立たぬ男だった。もちろんこれまでおなごと好き合った事も無いし、金でおなごと遊ぶ程余裕も無い。だから戦で手柄を上げて結婚出来る身分になるのが夢だった。そして今度の戦で多少の手柄も立て足軽組頭に出世したのだが、虎御前から褒美として宛がわれたのがまだ童女の梅だった。それでも数日とは言え自分が好きに出来るおなごを手に入れた事に権兵衛は喜んだ。元々大人のおなごに気遅れする権兵衛だったから相手がまだ大人になっていない童女なのはかえってありがたかった。もちろん童女であっても犯して楽しむつもりだったし、虎御前からは生かすも殺すも勝手と言われ、これまで聞いた様々なおなごへの責めもこの際してみたいとも思った。
宿舎となった長屋の部屋で二人だけとなると、直ぐに梅の粗末な着物を引き剥いだ。
肌は日に焼けて黒かったし、身体も手足も痛々しい程痩せていた。もちろん乳もほとんど膨らんでいない。それでも権兵衛は梅の下腹にくっきりと見える割れ目に狂喜した。
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