恐ろしい見物だった。若く華奢な若君と嫋やかで優しい奥方が二人とも全裸で磔られているだけで無惨なのに、今若君はへのこを母君は両の乳房を切り落とされ鮮血を流しながら大勢の前に磔られて晒されていた。
特に母君の方は拡げて縛られた両足の間の陰毛もその中に見える赤い襞や豆も目の良い者なら見える距離なだけに苦痛だけでなく羞恥も甚だしいであろう。
それなのに今は二人とも苦痛や羞恥を健気にじっと耐えていた。虎御前にはその姿は美しく見えた。それだけにこの苦痛を長く伸ばしたくは無い。虎御前が我が夫の方を見ると軽く肯くのが見えた。
虎御前は二本の磔台の前に群衆の方を向いて立った。
「皆に告げる!この両名は御屋形様に逆らいし一族ゆえにかくの如く仕置きの上、磔とする。」おおっ..と響めく群衆の声。虎御前の言葉は続いた。「この両名は己の乳とへのこを切り取られた後磔とされるのを条件として囚われた家臣共とおなご衆の助命を申し出ておったが、二人の健気なる振る舞いに寛大なる御屋形様はそれをお認めになった。明日囚われた者共は皆解き放ちじゃ!抵抗した領民達にも何のお咎めもないぞ!」
おおおお!再び大きな響めきが上がった。なんとありがたい事..。お母君と若様が自ら犠牲になられて我等をお救いくだされた..。
群衆にこれだけ告げると虎御前は再び磔台の二人の方を向く。足軽が処刑のための槍を持って来た。それは太さが3寸約9センチで虎長のへのこと同じ太さだった。妻である虎御前は夫に代わってこの槍で二人の股間を突き刺し犯すのだ。
「先に我から!」初めて忠太丸が声を上げた。「わらはからお願いいたします!」お光の方からも。
虎御前は一瞬戸惑ったが、直ぐに若い忠太丸の前へと進んだ。「逆順なれど、母君殿の先導を務めなされ!」こう言うと先にへのこを切断されて血を流し続けている股間に槍の鋭い穂先をピタッと当てると「えいっ!」と気合を込めて突き刺した。
「う、ううむ..」忠太丸は腹の中に焼けるような苦痛を感じたが、それが何故か昨日母君から父上様のへのこで尻を突かれた記憶、その時の快感と混ざり合う。
あ、ああ、母上様..、我を、我の尻をもっとお突きください..。
虎御前しか聞こえないような小さな声でそう言うとガクッと頭を下げ絶命する。
それを見届けると虎御前は直ぐにお光の方の前に立った。拡げられたお光の方の股間からは昨夜の息子との交わりの名残と思しき白い物が流れ落ちてくる。下から見上げる虎御前からはお光の方が昨夜忠太丸に前のおなごの壺だけでなく後ろの、つまり尻の穴も突かさせてあげたのが察しられた。
虎御前は前のおなごの壺の方に穂先を当てる。
「良うございまするか!」
「はい、親子共々お世話になりました。ご存分に..。」
お光の方がそっと目を閉じると虎御前は一気に槍を突いた。太さ三寸の槍がズブズブと嫋やかな女体を犯していく。
お光の方は顔を後ろに仰け反らすようにすると最期に「殿様!忠太丸!」と小さく叫んで亡くなった。ガクッと前に垂れた顔は愛する男女の交歓の後の様に幸せように見えた。
お光の方の身体からやっとの事で槍を引き抜くと、その槍にすがるようにして虎御前は身体を休めた。戦場で鎧武者五人を続けざまに突き伏せたこともある虎御前にとってこのくらいの事では肉体的には何も問題無かった。しかしあのような健気で美しい母息子を残酷に処刑するのは精神的にきつかった。しばらく息を整えた後、全身を二人の血で汚したまま夫である虎長の前に戻り跪き、頭を下げて報告する。
「二人の仕置き、終わりましてございまする。」
頭上から夫の声がした。
「ご苦労であった」
満足げな声..。ああ、良かった..。わらはは夫を満足させる事が出来た..。
愛する御屋形様のためならば、わらはは如何なる残酷なこともなしまする..。
心の中でそう呟いた虎御前に再び虎長から声が掛かった。
「奥よ、伽を命ずる。これからじゃ!」
そう言うと虎長は席を立って奥の部屋へと歩いて行く。
お、お待ちください..、直ぐに、直ぐに参りますゆえ..。
虎御前は立ち上がると、ふらふらと虎長の追って行く。その虎御前の横から血で汚れた衣装を二人の腰元が歩きながら脱がしていった。
血は小袖や袴だけでなく下の肌襦袢まで染み通っていてそれまで脱がせる。ついに虎御前は腰布一枚となり廊下を歩いて行く。
ああ、御屋形様から、我が夫から責めてもらえる!うれしい!わらははうれしい!
まるで思春期の小娘が心ときめかせた若武者から恋文を貰ったような、愛する殿方と晴れて夫婦になり初夜を迎えるような、そんな表情の虎御前は先に虎長の入った寝間に入り、その引き戸はしっかりと閉められた。
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