「ち、忠太丸..!母も、母も死にまする!」忠太丸とほぼ同時にお光の方も子宮が溶け出しそうな快感を感じて身体をガクガクと震わせた後、ガクッと全身の力が抜け前のめりに倒れ込む。忠太丸と二人重なって床に倒れ伏した。ハアハアと二人の熱く荒い息づかいが重なった。お光の方は息子のへのこを握った右手を拡げてみた。
そこにはどろっとした粘り気の強い白い物がたくさんへばり付いている。つんと鼻を突く青臭くていやらしい匂い..。しかしお光の方にとってはこの上も無く貴重なものだった。
わらはは..息子の精を..、初めての精を搾り出したのか..。ああ..、母親として有るまじき禽獣の振る舞い。でも、でも今は息子の精を味わいたい..。
お光の方は己の手にべっとりと貼りついた息子の精を口に運んだ。ああ、なんと香ばしく美味しいこと!母子でこのような振る舞いは禽獣なれど..こうさせて下さった虎長殿と虎御前様に感謝いたしまする..。
二人とも全身の力が抜けてしまい、しばらくはぐったりとして動けなかった。
やがて若い忠太丸の方が上半身を起こして母の様子を確かめようとする。
「母上様、大丈夫でございますか?我は大丈夫でございます。母上様、どうか、どうか返事をなさって下さい!」
母親の上身体を抱き起こし、己の顔を母親の顔に押し付けるようにして声を掛ける。
抱き起こされたお光の方もうっすらと目を開けて息子の顔を見る。またしばらくの後、お光の方はいきなり忠太丸の首に両腕を回し、そして己の唇を息子の唇に押しつけた。
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