縛りあげた秀隆をひき据えているのは甲冑は身に着けているが普通の武者ではない。身体は逞しいが肌は白く顔立ちも美しい女性だった。これこそ虎長の愛する奥方虎御前である。見目美しいにも関わらず大力の持ち主で性格も夫の虎長に負けるとも劣らぬ残酷さと噂されている。地面に転がされた秀隆は上半身を起こして虎長を睨みつけ「このような屈辱、どうして受けられようか!」と言うと舌を噛んで死のうとした。しかし縄尻を取る虎御前はそれを赦さず素早く秀隆の顔を蹴り飛ばすと倒れた秀隆の口に草鞋履きの片足を突っ込み舌を噛めなくした。さらに腰を折って秀隆の身に着けていたただ一つの下帯を引きちぎるように引き剥ぎ、それを丸めると秀隆の口に押しこんだのだ。
「ふふふっ、どうじゃ、己のふんどしの味は?お主ほどの美形ならへのこをしゃぶってみたい、臭いの染みたふんどしでも手に入れたいと望むおなごも多かろう。あそこで泣いてるおなご共の中にも洗濯しながらお主のふんどしの臭いを嗅いでた者がおるやも知れぬのお。」と揶揄うのだった。
さらに虎御前は「お屋形様、この者をおなご衆の代わりに稚児として武者共に与えるのなら、尻の穴さえあれば良うごさいますな。それならこのへのこも要らぬ道理。わらわが記念に切り取って干して持って帰りましょうほどに」と腰の短刀を抜くとそれをやっと陰毛の生え始めた秀隆の下腹に宛がった。秀隆はあまりの屈辱に悔し涙を流す。
「おやっ?この童武者、へのこに刃物を宛がわれても縮こまっておりませぬ。まだ剥けきってもおらぬのに。見かけに寄らず大した心映えと見うけられまするな。本に大したもこの。さて、まだこれをおなごの壺に入れたことも無い様子、可哀想ではあれど切り取り申す。」
そう言って虎御前は秀隆のへのこを片手で握るとそれを根本から短刀で切り取ろうとした。
おなご衆達から悲鳴と嘆願の声が上がる。
「お願いでごさいます!我ら軍兵共の餌食となっても構いませぬ。どうぞ、どうぞ若君のお身体は..!」「若君の御為なら我らどうなっても構いませぬ。我らが餓狼のような軍兵共に犯され汚されますともお気になさいますな!」声を張り上げるだけでなく、おなご衆の中には着ていた小袖を脱ぎ捨てて腰巻だけの裸体となる者もいる。
「おうおう、忠義なおなご共よのう!秀隆とやら、お主も罪作りよのう。我ら虎の軍兵達に慰み者にされると言うのは犯されるだけで済むと思わぬ事じゃ。毎日家畜のように扱き使われて、夜は夜で何人もの武者、足軽、下人共から前も後ろも口も散々犯されたあげ
く飽きられたら腹を裂かれるやら火あぶりにされるやらで地獄に行かされるのじゃ!」
虎長、虎御前の残酷な申し渡しだった。
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