「は、母上!」覚悟していたとは言え、全裸で大切なとのろを剥き出しにされたこのような無残な母の姿に忠太丸は動揺しかけた。縛られたまま立ち上がって吊された母のもとに行こうとした。その時、吊されたお光の方から「お控えなさい、忠太丸!」と声がした。久しぶり母上から幼名を呼ばれ、忠太丸は反射的にその場に立ち止まって母の顔を見た。やはり気高く美しく..そして優しげな母だった。しかしその美しい顔には深い悲しみに彩られ涙の筋が流れていた。
「忠太丸..、我ら母子は家臣達や女衆の助命を願って虎長殿に降ったのじゃ。武士の子ならもはや見苦しい真似をすることはなりませぬ!」
母から厳しくそう言われて忠太丸も我に戻った。そうであった..、我が母上にお会い出来たのは、これから二人して最後の拷問を受け領民達への見せしめとして処刑されるためであった..。母上のおっしゃるとおり武士の子として見苦しくないよう最期を遂げねば..。
「はい、母上様。忠太丸が悪うごさいました。」一度は目を伏せ素直に答えた忠太丸だが、今一度母の姿を見ない訳にはいかなかった。
母上のお身体はご無事なのか?おなごの大切なお所は焼かれたり痛くされておられぬか?
忠太丸は顔を上げて母の裸身をくまなく見回した。打ち身のような痕は残るが何処にも血は出ておらず、一番気にかかっていたおなごの大切なところも黒く艶のある陰毛で覆われている。良かった..、母上の大切なところはご無事じゃ...。
お光の方も我が子の視線が全身、特に下の毛やおなごの裂け目等に突き刺るのを意識した。それは恥ずかしくもあったが、息子が我を思いやってくれる証とうれしくも思った。
「忠太丸、そちらの虎御前様から聞いております。そなた、この母を助けるために様々な酷い責めを受けてくれたそうな。」「いいえ、それがし、父上と母上に教えられた武士の子としての当然の務めを果たそうとしただけでございます。」「いえ..、やがて二人とも果てる身とは言え、母はうれしかった..」「そうおっしゃっていただけると、忠太丸も嬉しく思います。これからは二人して..」「ええ、最後の責めを受けましょうぞ。」
じっと二人を見守っていた虎長と虎御前だったが、虎長の合図で虎御前が立ち上がった。
「お光の方、忠太丸殿、ではこれより拷問を始めますぞ。」
お光の方も忠太丸も虎御前に対して「さても、お願いいたしまする。」「どうかご存分に」と答えた。
「それでは親子しての辱めを受けていただきまする。忠太丸殿、立ち上がって吊された母上の乳を吸いなされ!」
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