14日目(水曜日)
サオリは出社した。しかし、上野は昨日に続いて休んでいた。
片山はそれとなく部長に上野が休んだ理由を聞いた。
「体調不良だそうだ。
まあ、、先週色々大変だったろ?精神的に疲れてるのかもしれんね、、、。
でも電話の声色は元気そうだったよ。」
ユキの虐めの事も、サオリとの事も知る由もない部長は仕事の精神的な事が当たり前と言うように答えた。
声が元気そうだったという情報が、片山の心を少しだけ楽にさせた。
そして、部長の様子から、一昨日の仕事終わりに起きた悲惨な事を上野は誰にも言っていない事が分かり、片山を安心させた。
聞き耳を立てていたユキは面白く無かった。
声が元気そう?
あんだけ虐めたのに??
まだ強がる元気はあるのかあのくそババア。。
ユキはそんな事を考えイライラが増していた。
そして片山と目が合うと片山を睨んで牽制した。
(てめぇ絶対にバラすなよ?)
ユキの目の合図に片山は怯えたように目を逸らして頷いた。
昼休み。サオリとユキは一緒にご飯を食べた。
ユキはサオリが昨日休んでいた事には一切触れず、、。
と言うよりも、どうでも良くて自分の話をずっとしていた。
サオリは上野と抱きしめあった夜、上野から全て聞かされていた。
サオリはいじめの事をユキに言うことなく、極めていつも通りにユキの話を聞いていた。
「え?じゃあ金曜日に相田さんと会うの?ホテルで??」
ユキの話を遮ってサオリは驚いて聞いた。
何故サオリが驚くのか?ユキはその意味を分かっていたので鼻で笑って答えた。
「ホテルって言ったて、ディナーだけだから。
別に泊まらないし、ご飯食べて帰るだけ。
死んでもやらないから。笑」
「で、でも、、もし誘われたら?」
「そんなん想像しないでよ。マジでキモイって!笑。
適当にあしらって終わりでしょ?そんなの笑」
ユキは、あ!っと小さく声を出して、思い出したかのようにサオリに尋ねた。
「そういえばさ!サオリ、彼氏いないって言ったよね??」
「え?、、あ、うん。」
サオリはドキリとして答えた。
「ウチの部署の後輩の片山とかどう??」
「片山、、くんって、ユキが前に豚って罵ってた太めの子??」
「そうそう。アイツ、サオリの事好きらしいよ??」
サオリは片山の事をなんとも思っていなかった。それでも少し照れて答えた。
「えー、、いやいや、もっといい人が居るでしょ片山君。」
ユキは笑って答えた。
「本気で言ってんの?笑。
アイツが彼女出来るわけねーじゃん。臭くて汗かきでデブでなんも取り柄ないんだよ??笑」
「でもさ、、」
とユキはちょっと優しく話す雰囲気を出した。
サオリは何となく、何を言われるか分かっていた。
「私にとっては可愛い可愛い後輩なんだよねー。
だからさ、1回だけでいいからデートしてやってよ!」
サオリは露骨に嫌な顔をした。
「さすがに、、ちょっと。」
「はぁー?別にいいじゃん!ちょっとだけ一緒に飯食いに行くだけでいいんだからさぁ!」
ユキは憤慨して言った。
(可愛い後輩ならユキがデートしてあげれば?)
とサオリは言いかけたが、火に油を注ぐようなものだと思い、言葉を飲み込んだ。
代わりに、
「他にいい人いないの?」と聞いた。
「いる訳ねーじゃん。笑
ぶっちゃけお似合いだと思うよ?
サオリは優しくて誰でも受け入れてくれるしさ!あの豚、、じゃなかった笑。
片山も受け入れてあげてよ!!ね?」
サオリはあまりカチンとこないタイプだが、ユキの自分勝手な様にイラッとした。
しかし、そんな素振りを見せず、、、いつも通りの表情で
「分かった、、でもちょっと考えさせて?」
とだけ答えた。
(サオリのやつ、上手くやり過ごそうとしてんな、、、随分反抗的だな。)
(逃がさねえからな。
そうだ、、サオリの弱みかなんか握ってそれをネタに無理やり片山とくっつけるか?
それともサオリもムカつくから、上野みたいに泣きじゃくるまで虐めて、、、)
ユキは仕事をしながらサオリと片山をくっつけて遊ぼうと考えを巡らせていた。
仕事終わり、上野という玩具がいない事もあり、ユキはさっさと帰った。
代わりに片山は仕事とは別に部署に残っていた。
実は仕事終わりに話があるから残ってて。と言われていた。
相田に。
皆帰って静かな部署の中、片山は緊張した面持ちで相田を待った。
そして、程なくして相田が現れた。
いつもと同じ様に優しい笑顔だったが、目は真剣だった。
「ただいまー!」
サオリは部屋のドアを開けながら言った。
「今日ね、、ユキに片山くんと付き合えって強要されちゃった。。」
服を脱ぎながらサオリは話を続けた。
「あ、ユカとの関係はもちろん言ってないよ?」
サオリは笑顔で上野に声をかける。
「わぁ、、、すっごい。。。いやらしいねー。
今シャワー浴びてくるから、、そしたらまた昨日の続きしよーね?」
サオリはシャワーに向かった。
ずっと話しかけられていた上野は、
全裸で手足を拘束され、耳栓とアイマスクをつけて、口には上野自身のパンツを丸めたものを咥えさせられながら気絶していた。
朝から乳首には振動するピンチを。
アソコには吸うタイプのバイブディルドがはめ込まれていた。
その状態の上野を置き去りにしてサオリはそのまま仕事に向かった。
時間も分からない。
耳も聞こえない。
そんな状態の中、上野は何度もいき狂い、何度も身体を激しく動かしたせいで、ピンチもディルドも外れてしまった。
そしてサオリが帰ってくる数時間前に、ヨダレを垂らし、おしっこも潮も垂れ流した状態で気絶してしまったのだった。
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