初夏を迎えてから小鉄と名付けた愛猫が、床に伸びる姿がよく目に付くようになっていた。
エアコンのスイッチを入れようものならベッドに潜り込むほど冷たい風を嫌うので、凍らせたペットボトルにタオルを巻いた物を玲子は与えている。
冷たい空気は嫌いなのに凍らせたペットボトルは拒絶をせずに抱きついて涼を取っている。
さすがに不憫に思って何かペット用対策グッツないものかと、玲子は財布とバッグを持って外出をした。
日焼け止めはしっかり肌に塗った。
何を着ていくか迷って、黒のワンピースにした。
胸元や裾などにレースのついた大人の夏用である。
膝下丈だが太腿のフロントの途中までスリットが入り、白い肌がチラリと覗くデザインが着る者を引き立てている。
デパートのペット用品売り場は想像異常に夏用の物が、びっくりするくらい幅広く揃えられていた。こんなことならもっと早く来ていればと思いながら小鉄が好みそうな物をいくつか選び、喜んぶ姿を想像して玲子は会計を済ませた。
帰りのバスの中で、貼られているポスターに目を吸い寄せられた。
行きのバスでも目に留まったポスターだ。
近くの植物公園に咲き誇る菖蒲を宣伝するものである。
ちょっと足を伸ばしてみようかな………そんな軽い気持ちで、玲子は降車ボタンに手を伸ばしていた。
木で作られた渡り板を通って蓮の葉が水面に浮かぶエリアを抜けると、白と紫の鮮やかな花が見えてきた。
風もほとんどなくて静かに咲く菖蒲を眺めていると、蒸し暑さもいくらか忘れさせてくれる。
そんな玲子を遠くから、密かに密かにシャッターに収める男がいた。
大学生の写真部に属する若い男は最初、純粋に花を写していた。
様々な角度から撮影した数は、もう100枚を超えている。
不意に人影が邪魔になって、カメラから顔を上げた。
横からしか見えないが日傘から見える顔は、かなりの美人に見えた。
30代後半から40代前半だろうと見当をつけたが、ワンピース越しでも分かるプロポーションの良さと、妖艶な雰囲気に目を奪われてしまった。
男は咄嗟にカメラを構え、レンズのピントを合わせた。
背中は汗が滲んで入るのか、プラジャーのラインが浮かんでいる。
下半身は………膝の辺りからふわりとしたデザインになっていていて、お尻周りはぴったりとしている。アップにされたその尻には、はっきりとしたTバックの形が浮かんでいた。
玲子は移動しながら菖蒲を眺め、しゃがんだりとか近づいたりして楽しんだ。
だけど妙な視線を感じる気がして、密かに視線を動かして周囲を窺っていたら………いた。
そういえば、さっきから常に視界の隅にいたような気がしていたのだ。
盗撮していたなら許せない……玲子はある考えを持って、遠くに見える東屋に向かって歩きだしていた。
玲子は歩いては立ち止まり、花を見てはまた歩き出す。
男は玲子に付かず離れずついて来て、花を撮影するふりをしてさり気なくレンズを玲子に向けていた。
男が首から下げるカメラのレンズは特徴的だった。
それが分かるぐらいに近づいてきていたから確認できたことだったが、玲子はその特徴的なレンズに見覚えがあり、怒りが湧いた。
いつだったか玲子の勤める学校の女子生徒が盗撮被害に遭う、そんな出来事があったのだ。
不審な男が捕まって分かったことは、赤外線レンズによる盗撮だったのだ。
玲子を狙う男はまさにそのレンズを使用している。
東屋に着いた。
男はここまでついて来るかと思ったのに、距離を保って近づいてこないではないか。
玲子は思いついて、持っていたハンカチを池に落としてみた。
身を乗り出して水面を見る、手を伸ばして取ろうとするが届かない………そんな真似をしていた。
それがお誂え向きとなって、男は早速やって来てくれたのだ。
ーーーどうかしたんですか?……危ないですよ?
一応は心配してくれたようだ。
…………あっ……ハンカチを落としちゃって、どうしよう………
さも大事な物を失ったかのように、動揺をしてみせる玲子だった。
ーーーちょっと待っててください……今、とりますから………
男はそういうと東屋の壁を乗り越えて、つかまり水面にながら腕を伸ばし、見事にハンカチを取ってみせた。
これが単なるハプニングで助けられたのなら、彼はヒーローだった。
………ありがとうございます……若いのに凄いわ……
そんなふうに褒められて男は照れていたが、こう言葉を返してきた。
ーーー取ることが出来てよかったですね……それと、若いって言うほどお姉さんはご年齢を重ねてはいらっしゃらないでしょう?
………あらっ、お上手なのね……お世辞でも嬉しい。
これがきっかけとなって、玲子は持参していた水筒から冷たい飲み物を男にご馳走して、会話が始まった。
某大学の写真部に属する学生で、今日は題材の花を撮りに来ているのだと話してくれた。
ご丁寧に学生証を持っていたので見せてもらい、ついでにカメラも見せてもらった。
機は熟した。
………ねぇ、これって赤外線レンズよね?…これでさっきからあたしを撮ってのよね?
玲子の意外な知識と見抜かれていたことに少しだけ動揺を見せたが、玲子が操作して画面に数多く映された玲子の姿に、彼もさすがに言い逃れが出来なくなった。
………これは通報させてもらうわね……
玲子の冷静な言葉に、男は土下座をを始めた。
ーーーごめんなさい、許してください……ついお姉さんがあまりにも綺麗で写してしまいました
………綺麗だから?……赤外線レンズで写す必要はないでしょ?……そんなにあたしの下着を見たかったわけ?
玲子は執拗に彼を苛めた。
ーーーどうしたら許していただけますか?
そんなに泣き言に、玲子は冷たく言い放つ。
………許してもらえると思うの?……こんな卑怯なことをされてるのに、許さなければいけない理由を教えて?
彼は黙り込んでしまい、震えていた。
………どうしたら許してもらえるかと、そう言ったわね?
彼は涙を浮かべた目を玲子に向けて、きょとんとしていた。
玲子SDカードを抜き取って、彼に言った。
………そんなにあたしに興味があるの?………それなら………
言いながら彼の前で下半身に手を入れて、黒いTバックを降ろした。
彼は意味がわからず、信じられないものを見たというように驚愕していた。
ベンチに座った玲子は脚を開いて、こう言った。
………分かるでしょ?
彼はおどおどしていたが、選択肢のない状況を理解してか玲子に従った。
ヌメヌメする舌が小陰唇を割って上下に走る。
こういうことに慣れて入るのか、女をその気にさせる舌の使いかただった。
玲子は意外に思いながら近寄る人がいないか周囲に視線を向け、舌技に飲み込まれないように耐えなければならなかった。
思ったより巧みに舌先を駆使してクリトリスを弄び、吸い方が絶妙なのだ。
ぬちゃっぬちゃっぬちゃっぬちゃっぬちゃっ………
我慢をする間を与えては暮れそうにない。
……あっ………だめ………いっくぅ…………いっ…ちゃう…
彼の頭を抱えて、玲子は絶頂に導かれていた。
玲子は無言で彼のズボンのファスナーに手をかけて、ペニスを引きずり出した。
膝をついて彼を見上げると、不安そうな表情をしていた。
………いい?…誰かが来たら教えるのよ?
そう言いおいて大蛇の頭を口に含んだ。
不安そうに辺りを見回しながら、時々うっとりしたように目蓋を閉じる彼。
カリの張った頭が唇の裏を押し上げる。
これで何人の女の子を酔わせてきたのだろう……。
玲子は彼をベンチの角に座らせた。
四角い東屋はベンチも壁に沿って設えられ、事を行いやすい。
角に断つ柱は、一応の目隠にはなる。
玲子は彼に近寄り、ワンピースの下を引き上げて彼の上に座った。
そっと大蛇の首を持つと、湿度の高く暗い洞窟へと導いていった。
動くたび甘味な喜びが広がり、脊髄に電気が走る。
ゆっくりと大蛇を咀嚼する。
ただでは負けまいと膣壁を攻撃し、飛び出そうと擦りあげて抵抗を示す。
行き止まりを執拗に摩擦を繰り返され、何度も達しそうになるのを堪えていた。
そして苦悶を浮かべていた彼が、熱いものを放出していた。
………どうしたの?………興味を持っていたわりにはだらしないのね……まさか、これで終わりじゃないわよね?……
再び動き出した玲子に悶絶する大学生の彼。
玲子の濃い陰毛が彼の陰毛と擦れ合い、チリチリと絡まっては解け、結合部から漏れ出る精液が涎のように排出される。
…ぬちゃっ…ぬちゃっ…ぬちゃっ…ぬちゃっ………
2人以外は聞こえぬ卑猥なメロディが鳴り響き、
玲子の胸に彼の熱い息が吹きかけられる。
彼が玲子の緩い胸元を下にずらし、黒いレースのブラジャーから乳房を露出させる。
現れたしっかりした乳首を口に含み、舌で転がす。
玲子は彼の後頭部を抱き寄せ、腰のグラインドを惜しみなく発揮した。
駆け足で急な登り坂を駆け上り、その堪らない硬さを存分に味わった。
膣壁を摩擦するその甘さに耐えられなくなってきた。
だめ……気持ちいい……あぁだめ…もう耐えられない……すごい…すごい……いく…もういっちゃう…………いっちゃ………うっ……
痙攣を起こし、玲子は止まった。
壁に手をついて、後ろから突かせもした。
2度目の射精をしても、許さない。
狭いベンチに寝そべり、彼を迎え入れる。
もうそう簡単には射精できない彼に、ひたすら突かせる。
彼は容赦なくその若さを発揮して、魅力的な玲子の狂う様を見ながら何度かオーガズムを迎えるところを見た。
そのときの締りが堪らなくて、もう少し味わいたかったのに、もう叶いそうになかった。
揺れる玲子の乳房を見ながら、その中に射精をした。
3度目であろうと玲子の中は、この世の終わりに味わいたいほどの快感だった………。
※元投稿はこちら >>