虎長の話が終わると虎御前は腰元を呼んで酒の用意を申し付け、酒が届くと四人とも裸のままでの杯事が始まった。
並んで正座する朝日丸と春菜姫に虎長が杯を差し出し、虎御前が酒を注いだ。
「三三九度と親子の縁結びを兼ねた酒じゃ。
飲むが良い。」
「ありがとうございまする。」
「いただきまする。」
幼い二人は形通りに杯を干したが、これまで酒を嗜んだ経験は少ない。
一口だけの酒であったが、直ぐに身体が火照り、一度は気を逝ったはずなのに再び身体の中が熱くなってきた。
「朝日丸殿。杯には稚児になるに尻の辛さが軽くなる薬を混ぜてある。へのこやおなごの壺にも効く筈じゃ。」
と虎御前が教えてくれ、頷く朝日丸に床に四つん這いとなって尻を自分の方に向けるように言った。
朝日丸は恐れる事なく、いや寧ろ虎長に自分の尻を苛まれるのが楽しみであるかのように振る舞った。
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