僕の家は母子家庭で母とは仲良しだった。僕は甘えん坊。母は厳しい人だったが、10才で巨大化してから少しづつ立場が変化していった。
ワクチンの副作用が出た子供には、国から多額の補助が出る。
「ママ。今度の休み旅行に行こう。パパが亡くなってから行ってないじゃん。」
「ママは仕事で疲れているからまたね。」
「仕事なんか辞めれば。僕が養ってあげるよ。年収1千万円あるから。はい決定。いいよね。」
僕は立ち上がると母を睨んだ。
母は脅えた。巨大化した子供に逆らって殺された親がいる話は有名だ。
「はい。分かりました。仕事辞めて旅行に行きます。」
「どうしたの。急に敬語になっちゃた。あはははー。」
旅館に着くと、女湯に二人で入った。
「僕は小学生だから大丈夫だよね。イヒヒ。」
お風呂はまだ他の客がいなかったから母親はほっとした。
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