まだ日差しの強い九月の上旬、、僕たちも委員長も、まだ夏仕様の出立ちだ。
委員長は、サンダルにミニ、上はTシャツ姿だが、、透けて見えるブラジャーが、らしくなかった。
「久しぶりだな、菜穂」
夏前までは、部で毎日のように顔を合わせていた委員長と日高だが、引退後、久しぶりに言葉を交わすようだ、、、
それがこんな「再会」になるとは、、委員長としては不本意だろう。
事実、合流してからずっと日高の顔は緩みっぱなしだ。
委員長のほうも、それを察し日高に言葉を返さない。
「意外だな、、菜穂ってそんな短いスカート履くんだな」
日高も僕と同じことを思ってたらしい。
「ち、違うわよっ、、これは、、、」
と、委員長は途中で言葉を引っ込めてしまった。
あとから聞いた話だが、ミニスカートも、透けたブラジャー、つまりインナーを着ないのも暴行魔の「命令」だったらしい。
ほどなく僕たちは、暴行魔との待ち合わせ場所に向かった。
「あの車よ」
委員長が示す方向に、黒の大型の車があった。
その横には、、煙草を吸う男がいた。
「やあ菜穂ちゃん、、来たね」
馴れ馴れしく委員長を「名前」で呼ぶ。
委員長のほうは撫然とした様子だ。
そうか、、、
この男に犯されたんだ。
男は、、、僕たちの親よりは若いくらいかと思うが、二十代には見えない。
とにかく、、「冴えないオッサン」という形容がぴったりだ。
つまりはこんな男に女の子としての「初めて」を奪われて、、、
委員長の苦悩が感じてとれた。
このように待ち合わせて車で、山奥へ連れて行かれ、、、三度ともそのようにして委員長は犯されたらしい。
「今日も可愛いね、、菜穂ちゃん」
助手席に座らせた委員長の脚を、男がさする。
いつもは、決して短くない制服のスカートでわからなかったが、、そんな鈍い僕の目から見ても委員長の脚は細く綺麗だった。
「やめてくださいっ!友達が、、いるんです」
僕と日高の目を気にする委員長に男は、
「あれ?今日の趣旨、、というか、レイプのこと二人に話してないの?」
レイプというフレーズを使われて、委員長は動揺のあまり泣きそうになるが、
「いえ、、話してあります、、、けど、、」
「けど、、何だい、菜穂ちゃん?」
更に男は、信号待ちなのをいいことに、委員長の肩を抱く、、
「触るのはあとからにしてください、、、言う通りしますから、、、その代わり、、」
「その代わり、、?」
委員長の目からは既に涙が溢れていた。
「ほんとにこれが最後ですね?!嘘だったら、、親に話します」
※元投稿はこちら >>