梅雨に入り、どんよりとした灰色の曇り空はまるで憂いの涙を流すかのようにシトシトと雨を降らせていた。そんな暗い雨の日でも、紫陽花は力強く、色とりどりの蕾を出し、命を輝かせるように花弁を開き始める。
飯塚から送られてきたメッセージを見た佐野は慌てて橋の下に向かうと、送り主の飯塚、そして増田の2人が待っていた。
飯塚「おう!佐野…!てめぇ何かオレらに黙ってることねーか?」
佐野「え?…そんなの何も…!」
増田「ほぉ…じゃあ昼にあの女を呼び出してたのは…何のためだ?」
佐野「え?…いや、なんのこと…グぁッ!!」
増田の拳が突然、佐野のみぞおちに深く沈み込む!
佐野は痛みから腹をかかえて崩れ落ちた。
飯塚「お前言ったよなぁ!あのアマが訴えようとしているから手は出せねぇって。オレらにデマ言ってお前だけ抜け駆けしてヤッてたってことか…。いいご身分だなぁ!」
バキッ!
佐野「グエェ!!」
佐野は腹を蹴られて情けない声を上げる。
佐野「すいませんっ!…すいません!」
飯塚「お前もタダで済むと思うなよ!!あのアマの話はもう原田さんの耳にも入れちまったからなァ…!」
佐野「は…原田さん?…あの人はヤバいんじゃ…!」
飯塚「明日は土曜日で部活も休みだ。ちょうどいい、原田さんに詫び入れがてらお前が杉崎を呼び出せ!原田さんの家までお前がなんとしてでも連れてこいや!」
佐野「は……はい…!」
増田「お前も分かってるだろうが…原田さんに呼ばれた以上、オレたちお前にもあの女にも容赦しねぇぞ?…もし明日女連れて来なければどうなるかわかってんなぁ!」
佐野「はぃぃ!わかりました!」
佐野は女のように高く情けない声で返事すると、殴られた腹を抑えながら逃げるように家に帰った…。
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家に着くと、佐野は急いで彩香に連絡した。
佐野(明日一日オレとデートすれば、オレの持ってる全てのデータを渡す!もし来なければ学校中にバラまく!ネットにもな!!)
佐野からのメッセージを見た彩香は大きく肩を落とした。
(この男とデート!?…冗談じゃない!!… 明日は健人くんとデートなのに……でも…………!)
彩香はメッセージの内容に半信半疑になりながら佐野に返信した。
彩香(本当に、本当にこれで終わりにしてくれるんですね!?)
佐野(ああ…本当だ!その代わり来なければ写真を全てバラ撒いてやるからな!)
彩香は佐野の話を信用したわけではない。だが、選択肢など無い。
藁にもすがる思いで、これで終わりという言葉に一縷の望みに賭けるしかなかった。
彩香(わかりました。行きます。)
(健人くん……本当に…ごめんなさい…。)
彩香は佐野にメッセージを送りながら、不本意にも健人にはどうしても外せない用事が出来てしまったと伝え、健人とのデートを渋々断ったのだった…。
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次の日…。
彩香は制服で学校の近くにある駅で佐野を待っていた。
佐野(制服で来い!最後の思い出作りだからな!)
佐野のメッセージを見返して気分はさらに落ち込んだ。
(なんで制服なの…!?…でも…どんなことがあっても…今日で…終わらせる…!)
彩香は刺し違えてでも佐野との関係を終わらせる、そのぐらいの覚悟で今日の日を迎えていた。
そんな風に考えていると、しばらくして佐野が駅に姿を現した。
佐野「彩香!…待たせちまって悪かったな!そんじゃ、行くか。」
彩香「……はい……。」
彩香はやけに優しい佐野を見て一層疑い警戒していた。
彩香「どこに…行くんですか…?」
佐野「男と女が行くところなんて1つだろ!」
そういうと佐野は強引に彩香の手を引き電車に乗った…。
電車に揺られながら、不安な時間が過ぎて行く…。
男女2人で行くところ…。まだ15歳の彩香には映画鑑賞やショッピング、カラオケボックスやファミレスなどで食事するなど、普通のデートをすることしか予想出来なかったが、少なくともこの男の最後の思い出作りが彩香が思いつくようなものではないことは分かっていた。
今日はまたこの男と…そんなこと想像したくも考えたくもなかったが、彩香はその覚悟をせざるを得なかった。
隣の駅ですぐ降りると、町から少し離れた閑静な住宅街が広がっていた。
彩香「ここ…ですか?」
佐野「いいから大人しく付いて来いって!」
彩香の手をぐいと引っ張ると住宅街を進んで行く。スマートフォンを凝視しながら歩く佐野の顔は、わずかに引きつっているように見えた。
何回か路地を曲がり住宅街を抜けると、山沿いに通る一本の砂利道が現れた。何も言わず黙々と足を進める佐野に連れられるまま、一歩、一歩、砂利道を進む。
会話もない沈黙の中、心配になりながらも、彩香は佐野に手を引かれるまま進む。
その砂利道はちょっとした林道のようになっており、もう数十メートルは林の中を歩いただろうか…彩香と佐野の前に、ひっそりと佇む一軒家が見えてきた。
彩香「え…?ここ…?ねぇ、佐野くん…?」
いよいよ不安になってきた彩香は思い切って佐野に問いかけたが、佐野は何も答えずに彩香の手を痛いほど強く握り、腕を引っ張るように早歩きに進んでいく…。
そして2人は一軒家の前にたどり着く。
(……怖いっ…。)
彩香が直感で得体の知れない恐怖を感じたその時にはすでに遅かった…。
急に家の周りから2人の人影が突然飛び出し佐野と彩香を取り囲むと、彩香はあっという間に腕を掴まれて拘束された!
彩香「え!??い…いやあぁぁ!!!!」
あまりに突然のことに恐怖の叫びをあげる彩香だが、2人の男は真逆ともいえる明るくおちゃらけた様子で彩香に笑顔を向けた。
飯塚「よおっ!マネージャー、お疲れ!」
増田「久しぶりだなぁ!待ってたぜ~!」
彩香「いやぁ!!やめてぇぇ!!!」
彩香は2人が自分を犯したバスケ部の飯塚と増田であることを確認し、さらに抵抗を強める。しかし、2人に無理矢理腕を引かれると、佐野は逃げるように彩香から離れた。
飯塚「ははは!お前、本気でこんなヤツのところ信じてノコノコここまで来たのか!」
増田「こいつは我が身かわいさにお前を売ったんだよ!なぁ佐野ォ!」
飯塚が佐野に軽く蹴りを入れた。
佐野「ぐぁっ!すいません!!これからはもう隠れてヤったりしませんから…!」
彩香「……………。」
(…サイテー…。)
彩香はペコペコと平謝りする佐野の姿を見て、一瞬でもこの男を信じ、一縷(いちる)の望みにすがったことを後悔した。だが、部活中には見たこともない飯塚と増田たちの暴力的な態度を目の前にして、そんなこと悠長に考えてはいられない状況だった。
飯塚「佐野!お前も運ぶの手伝え!」
彩香「っ!!…きゃああああ!!!」
3人の男たちが一斉に彩香を持ち上げると、胴上げでもするかのように抱き抱えて家の中に無理矢理連れ込む!
彩香「いやあぁぁっ!やめてぇぇ!助けてぇぇぇ!!!」
命の危険さえ感じた彩香は助けを求めて腹の底から喉が枯れるほどの大声で何度も叫んだ。だが、閑静な住宅街からは数十メートルほど離れた長い林道の奥に一軒だけ佇む建物の中からでは、彩香がいくら叫ぼうと誰の耳にも届くことはなかった…。
靴は抱えられたまま脱がされ、玄関を通りフローリング敷きのリビングルームのような場所に運ばれると、奥にある不自然なまでに綺麗に整えられた、真っ白のシーツが敷かれたベッドに彩香の身体が放り投げられる!
ベッドの周りを見渡すと洋室には似ても似つかない、数台の大型のカメラやマイクなどの機材が、ベッドの中央に向かって設置され、撮影スタジオを思わせる様相を呈していた。
彩香「やめてぇぇ!やめて下さいぃぃ!!」
知らない家に男達に抱えられ押し込められるという経験したことなどあるはずのない恐怖に、佐野にレイプされた時にさえ見せなかったほど号泣し、本能的に逃げようと暴れる彩香!
だが…それはこの男達を怒らせ、興奮させる材料にしかならない…。
飯塚「やめてやめてうるせぇんだよ!いい加減黙れや!」
飯塚が容赦なく彩香の腹部に蹴りを入れる!
ボコォ…!
彩香「ぐっ!……げほっ…ゲホ…!」
みぞおちの痛みにベッド脇に崩れ落ちた彩香を飯塚と増田は冷酷な目で見下ろすと、めんどくさそうに持ち上げて打ち捨てるかのように再びベッドに放り投げた。
彩香は恐怖と腹部の痛みから動くこともできず、ただすすり泣くしか出来なかった。
?「…おいおい…殴ったら可哀想だろ…。こんな年端も行かない女の子を…。」
飯塚「すいません、ちょっと黙らせようかと…!」
突然部屋の奥から声がしたと思うと、ゆっくりとした足取りで大柄の男が現れる。その男を現れた瞬間、佐野はもちろん、飯塚、増田の2人も道を譲るかのように静かに彩香から離れた。
何者かが近づいてくる気配を感じた彩香が腹部を抑えながら声が聞こえた方向へ目をやると、シワ一つ無いピシッとしたワイシャツに、いかにも高価そうに生地が光る黒いスーツのスラックスを履いた、体格のいい男が立っていた。長身のバスケ部員たちをも超える背の高い大男で、焼けた茶色の肌に髪はオールバックで固められ、短く整えられた髭を生やした彫りの深い顔は、明らかに年齢は十も二十も上に離れており、下手をすれば自分の父親ぐらいの年齢だろう。その男と目が合うと、彩香は更なる恐怖に脅えた。
彩香「ひっ……!」
増田「お前何やってんだ!原田さんに失礼だろ!ちゃんと正座しろ!!」
増田にどやされた彩香は恐怖に啜り泣きながらも原田(はらだ)という男に向き直り、ベッドの上でちょこんと正座した。
原田「まぁ恐がるのも無理ないだろう。可愛い顔して可哀想に…こいつらが失礼したね。」
飯塚や増田の口調とは違う、この男からかけられる優しい言葉に彩香の警戒心が一瞬解かれたかと思ったが、あの飯塚や増田に有無を言わせない独特のオーラを放つ男の風貌をあらためて見れば、少なくとも聖人君子ではないことだけは確かであった。
原田「それで…君はここ最近そこの佐野という男に頻繁に呼び出されてたみたいだが…何をやられてたんだ?」
彩香「………………。」
原田「話してくれなくちゃわからない…その男といつ、どこで、何をしたのか…一つずつ、詳しく話してくれないか…?」
原田はたむろするようにしゃがみ、彩香の顔をギラつく目で覗き込んでくる。
「話さなければ殺される」
睨まれただけでそう感じられるほどの強く鋭い眼光に、彩香は自然と口を開かせ震える声で話し始めた。
彩香「…昼休みに……学校で………を……舐めさせられたりしました…。」
原田「何を舐めたんだ…??」
彩香「…!……ち…ちんちん…と…お尻…を……。」
原田「おい…佐野とやら……本当か…?」
佐野「…は、はいっ!…すいませんでした!」
原田「お前、この子に何回やらせた…?」
佐野「えっと…2回くらい…。」
原田「彩香ちゃん…何回やらされたんだい…?」
彩香「………さ、3回…です…。」
彩香の言葉を聞いた原田は佐野をつき飛ばすと、横向きに倒れた佐野の胸に、サッカーボールでも蹴るかのように思いっきり蹴りを入れた!
バキィィ!!
佐野「グオぉぉぉぉ!」
彩香「きゃああああ!!」
鈍い音と共に悶え苦しむ佐野の姿に彩香は思わず悲鳴をあげる!
原田「彩香ちゃん…とりあえず一本いや、もっと折れたかな?…その話は…これでケジメつけさせようと思うが…不服かい?彩香ちゃんが不服だって言うならもう一本だ…。それとも…もっと別の場所がいいか…?」
彩香「も、もう…い…い…いいです…!」
特段怒っている様子も無いにもかかわらず、彩香の一言で躊躇なく佐野の腹部を蹴り上げた男の姿に、思わず声が震えてしまう。
原田「フン…この期に及んで嘘とは…ナメられたもんだ…。玉を踏み潰してやってもよかったんだが、アバラ骨で済んだんだ…。彩香ちゃんの優しさに感謝するんだな…!」
未だ悶える佐野に向かって吐き捨てるように言うと、顔を彩香に向き直した。
原田「いやいや、怖がらせて悪かったな…彩香ちゃん…。」
原田はニコリと一瞬笑顔を見せると、話を続けた。
原田「でもなぁ彩香ちゃん…この佐野ってガキが勝手に出しゃばったせいで、このままじゃこいつらも収まりつかないって言うんだよ…。」
原田の言っている理不尽で残酷な言葉の意味は何となくわかった。だが、彩香の中で嫌がる気持ちよりも恐怖心が勝り、ガクガクと体を震わせる事しか出来ない。
原田「なに、彩香ちゃんが大人しく私の言うこと聞いてくれればいいんだ。君なら…わかるな…?」
彩香は質問の意味も考えず、ただ恐怖に震えながら、何回か首を動かして頷いた。
原田「彩香ちゃんが賢い子で助かったよ…。おい、お前ら!こんなに可愛い彩香ちゃんがここで一肌脱いでくれるそうだぞ…!」
男たちからは拍手と喝采が巻き起こる。
彩香は人生で二度目の最悪の日を経験しようとしていた。
原田「黙って言うことを聞けば痛いことはしない…。あまり泣き叫んだりしないことだ…いいね?」
強面な見た目とは裏腹に、原田は時折優しい笑顔を彩香に見せる。そんな独特の凄みをきかせて彩香を頷かせると、原田は表情を変え、飯塚と増田に指示を出した。
原田「…よし、飯塚、すぐにカメラを回せ。増田!撮影の邪魔だ。そこに転がってる馬鹿は隅にやっておけ…。」
原田の指示で飯塚がうずくまっている佐野を引きずって部屋の端に追いやると、増田は彩香を取り囲む数台のカメラを順番に起動させ、数本のマイクと照明を彩香の方向に向けた。
原田「じゃあ…まずは自己紹介からだね。名前は…?」
彩香「………………。」
原田「聞こえなかったかな…?名前は?」
彩香「…え?………す、杉崎……彩香…です…。」
原田という男は特に彩香を直接力で抑えつけたりしてくるわけでもなく、一度はさ名前を言うことを拒んだことに対しても激しい怒号で脅してくるわけでもない。
カメラなどの機材を向けられる中、彩香にとって声もろくに出すことが出来ないほどので異常な状況であるはずだが、この男の深く黒ずむ闇の様な瞳に睨まれると、彩香の口は自然に開こうとする。何故か原田には大人しく従うことしか出来ない…彩香にそう感じさせるまでにこの原田という男には、年端のいかない女子高生になど有無を言わせない、圧倒的な存在感と威圧感があった。
原田「ははは…まぁ、そう緊張しないで…。」
彩香「え……は、はい…。」
原田「いくつか簡単な質問に答えてくれればいいからね…。」
明らかに恐怖にこわばった表情の彩香に、原田は再び優しく微笑みながら言った。
彩香にとってこんな絶望的な状況の中にも関わらず、原田が笑ったことで一瞬だけ不思議なまでに穏やかな空気が流れ、自身のこわばっていた表情がほんの少しだけ緩んでしまうのを感じる。
それがたとえこの男の狙いだと分かっていても、彩香にはどうすることもできない。
原田はそれから彩香に生年月日、年齢、出身校などの情報を巧みな話術で答えさせていった。
原田「じゃあそろそろ本題に入ろうか…。初体験はいつ?」
彩香「…え……?…」
原田「初体験じゃわからないかな?…じゃあ聞き方を変えようか…。初めてエッチしたのはいくつの時だ?」
彩香「……っ…!」
少しでも答えに詰まると、原田はギラつく目で睨みつけて催促してくる。
彩香は震える声を絞り出すように、質問に答え始めた。
彩香「……じゅ…15歳…です…。」
原田「中学生?それとも高校生になってから…?」
彩香「…高校…です…。」
原田「何月のことかな?」
彩香「…4月です…。」
原田「入学してすぐだったんだね!…それで…それはどんな初体験だった?」
彩香「…お……男の人たちに……無理矢理…。」
原田「人たち、ってことは1人じゃないのか!…何人いた…?」
彩香「…4人…。」
原田「…ということは初体験から4人も!彩香ちゃん、すごいねぇ…!」
彩香を襲った張本人である飯塚や増田は、原田に言われて屈辱に俯く彩香を撮影しながらニヤニヤと笑みを浮かべていた。
原田「で、無理矢理ってその時はどこでどんなことされたか、詳しく話してくれるかな…?」
彩香「……こ、高校の…倉庫の中で……無理矢理…されて…男の人のを…舐めさせられたり…しました…。」
原田「なるほど…その倉庫ってのは彩香ちゃんの高校の、どこにあるのかな?」
彩香「体育館の裏の……倉庫です…。」
原田「ほう…そこで無理矢理ってのは具体的に何された?何を舐めさせられたんだい?」
彩香「……ち、チンチン…を……舐めさせ…られました…。」
原田「フェラしたんだね。それも初めてだったのかな…?」
彩香「……はい…。」
原田「じゃあチンチンを舐めた、初めてフェラをした感想は?」
彩香「……嫌…でした…。」
原田「無理矢理舐めさせられたんだもんね。それで?初めての男の味はどうだった?」
彩香「………あ、味……?…な…生臭いような……苦いような…変な…味でした…。」
原田「ハハハ!…その話からすると、もしかしてその時チンチンを舐めただけではなく、精子も飲んだのかな…?」
彩香「……………は…ぃ。」
原田「彩香ちゃん、初めてのフェラでごっくんしたんだ!すごいね!素質あるよ…!」
原田はわざと彩香に屈辱を与えるようなことを言い、その恥じらう姿を終始カメラに収めさせていく。
原田「他には?彩香ちゃんのどこに何をされた?」
彩香「……え…エッチ…を…しました…。」
原田「エッチだけじゃわからないな…どんなことだ?彩香ちゃんのどこに、何を入れたのかな…?」
彩香は次々と質問を投げかけてくる原田への恐怖から、想像がつく限りの言葉をなんとか絞り出して話した。
彩香「……お…まんこ…に…ちんちんを……挿れられました…。」
原田「なるほど…つまり、やったのはフェラと普通のセックスってことか…じゃあとりあえず前の方は経験済みなんだね。」
彩香「…?…はい…。」
前という意味はわからなかったが、彩香が返事をすると、また原田の質問が始まった。
原田「それで、みんなは彩香ちゃんのどこに出した?」
彩香「………なか……です…。」
原田「中に?…ゴムは着けてたの?」
彩香「…いいえ……。」
原田「4人みんな生で…!?」
彩香「……ぃやぁ……!」
その瞬間を思い出させる事細かな質問に彩香は耳を塞ぎたくなるが、原田は全て答えるまで許してはくれなかった。
原田「ちゃんと答えるんだ…!4人全員生中出しだったんだね?」
彩香「…はい…。」
原田「初めてが5P、しかも全員に生で中に出させてやるとは…彩香ちゃんは相当懐が深いんだなぁ…!」
原田の質問の度に絶望感を思い出し、彩香は両手で顔を隠して俯いていた。しかしそれは原田の狙い通り…度重なるわざとらしい質問に対して、まるで彩香が図星を突かれ、恥じらっているかのように映り込む。
一見、砕けた雰囲気のインタビューが行われていたが、部屋は明らかに異様な空気に包まれ始めていた。
それからも数分の間、何の変哲もない民家の一階、広いリビングに不自然に置かれた置かれたベッドの上で、彩香は残酷なレイプの記憶を思い出しながら、今にも涙が溢れそうな悲哀の表情で原田の卑猥な質問に一つずつ答えていった…。
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