部室の時計に目を向けるともう夜の8時を回っていた。
彩香は舌に残り続ける佐野の味を消すために一刻も早く口内を水でゆすぎたかったが、万が一、誰かに部室の床に吐き出したこの汚い液体が発見されることを恐れ、すぐにポケットに入れていたティッシュを取り出して跡が残らないように綺麗に拭き取る。そして、口に残る吐き気を催すような生臭い匂いを取り除くために、自分の唾液を何度もティッシュに吐き出した。
ガチャ…
部室のドアが開く音に驚いた彩香は、慌ててティッシュを丸めてポケットにしまうと、佐野が座っていたパイプ椅子を片付けて棚の裏から出ていった。
健人「杉崎…?」
彩香「あ…健人くん…!」
健人は自主練習を終えて帰り支度をするために部室に戻ってきたのだった。
健人「まだ残ってたんだな…お疲れ。」
彩香「う…うん…健人くんも…お疲れ様。」
彩香は顔を隠すように下を向きながらも、健人の前では努めて明るく振る舞った。彩香がつい先程まで佐野のペニスを舐めさせられていたことなど知る由もない健人は真剣な表情で話し始めた。
健人「杉崎、あのさ…マネージャーになってくれて…ありがとな。」
彩香「……え?」
健人「オレさ、なんか恥ずかしくて…中学の時はあんまり杉崎と話せなくなって…。でも、高校一緒になって、しかもバスケのマネージャーやってくれて……とにかく……なんか、感謝してるっていうか…。」
健人は恥ずかしながら言葉を何とか絞り出すように、照れ臭そうに言った。
彩香「健人くん…本当はあたしも……ずっと……ずっと健人くんを応援したくて…照星高校を選んで、マネージャーになったの…。」
彩香も健人に応えるように、自分でもびっくりするほど素直な気持ちを伝えていた。
健人「え……それ…本当なのか…?」
彩香「…うん…本当、だよ…?」
彩香も健人も顔を見合わせた後、真っ赤になった顔を隠すように俯いた。
二人は最初から…小さな頃出会った時から、お互い同じ気持ちを抱(いだ)いていた。小学校からの付き合いだった幼なじみの2人に甘酸っぱい時間が流れる…。
(健人くん………。)
募りに募った健人への気持ち。確認などする必要もない愛情…しかし、無理矢理とはいえ佐野を含めて4人の男に体を汚されてしまった、残酷な現実が彩香に叩きつけられる。
(あたし…本当はこんなこと…健人くんに言う資格…ないのに…。)
勇気を出して健人に好意を伝えた自分はついさっきまで佐野の肉棒を奉仕していた…彩香はそんな自分を責めていた。
健人「あ、あのさ…もう遅いし、送ってくよ。」
彩香「え…?」
健人「一緒に…帰らないか?」
彩香「……う、うん…。」
彩香は自責の念から断ろうかと一瞬迷ったが、誘ってくれた健人の気持ちを無下にすることも出来なかった。だが、健人と会話をしたことで、未だに口内に残る佐野の精液の匂いが鼻につき、再び彩香を現実に引き戻す!
彩香「健人くん、ごめん!…すぐに戻って来るから待ってて…!」
健人「え?お、おう…!」
健人にそれだけ伝えると、彩香は慌てて部室を飛び出した。
(こんな状態じゃ…健人くんとまともに喋ることも出来ない…!)
彩香は口の嫌悪感を、脳内に佐野の面影を残したまま健人と一緒に帰ることなど出来なかった。
彩香は部室から離れた校舎の外にある水道で、いつもスクールバッグに入れている歯ブラシと歯磨き粉で歯を磨いた。
口の中の嫌悪感は消えることはなかったが、それでも磨けば少しだけ気休めにはなった。
念入りに歯を磨き終わると、彩香は健人を待たせてはいけないと思い急ぎ足で部室へと戻った。
ガチャッ…
部室のに到着した彩香がドアを開けると、健人はちょうどまだ着替えている途中で上半身は裸だった。
健人「うわっ!…杉崎!?」
彩香「っ!…ご、ごめんなさい!!」
たった一瞬だったが健人の筋肉質な身体を見て、彩香の頬は赤く染まる。
健人「いや、オレの方こそごめん!急に来たから驚いただけだよ。あれ?杉崎も着替えなきゃダメだろ?」
彩香「え?うん…そうだね…。制服に着替えないと。じゃあ…すぐに着替えてくるね…?」
健人「え?……ここで…?」
彩香「………。」
健人「…っ!ごめん…!」
普段なら女子更衣室で着替えている彩香だったが、女子更衣室はこの部室から遠く離れた位置にある。これ以上健人を待たせたくなかった彩香は、自分でも大胆だと思いつつも部室で着替えることを伝える。驚いた健人の問いかけに赤く火照らせた顔を隠し、慌てたように先程佐野に口淫させられていた部室の奥へ行くと、着替えを始めた…。
同じ部屋で着替える健人と彩香…。
お互い、服が擦れる着替えの音などを無意識の内に意識をしてしまう。
彩香「…健人くん…もういい?」
健人「…おう。」
その返事を聞くと、奥から制服に着替えた彩香が姿を現した。
先日彩香に昔から抱いていた想いを伝えた健人。健人がいつも見ていたはずの彩香の制服姿は、今日は一段と可愛く、魅力的に感じた…。
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部室からの帰り道…。
2人は適度に距離をとって並んで歩く。
健人「杉崎さ…スマホ、持ってる?」
彩香「うん、持ってるよ?」
健人「そ、そうか……。」
一旦沈黙が流れると、恥ずかしがる健人に彩香から助け舟を出した。おそらく、健人と同じことを考えていたからだ。
彩香「……クスッ……連絡先、交換しよっか?」
健人「そ、そうだな!」
健人の恥ずかしがる、無邪気な笑顔を見たら、彩香は自分も無意識に笑うことが出来た。
健人といると安心する…。
健人と一緒にいる時間は、思い出したくない出来事も忘れさせてくれた。
彩香「はいっ!…登録したよ?」
健人「オレも…オッケー!」
二人で満面の笑みを浮かべながら帰り道を歩けば、あっという間に彩香の家の前に到着した。
健人「杉崎…その…またこうやって…一緒に帰れるかな?」
彩香「…もちろん…。…それと呼び方…昔と同じ…彩香で…いいよ…。」
健人「そ、そっか……そうだよな…あ、彩香…。」
昔は名前で呼び合う仲だったのにいつしか健人は名字で呼んでいた。健人は今まで気づいていなかった彩香に対する気持ちをしっかりと自覚した。
健人「彩香…実はオレずっと…彩香のこと…。」
彩香「…?」
健人「好きだったんだ…昔から…。それで今もずっと…彩香のことが…。」
彩香「え…?」
無意識のうちに彩香の目からキラキラとした涙がこぼれていた。ここのところずっと悲しみの涙を流していたが、今回は違う。
健人からの突然の告白に、曇り空のように灰色だった視界が、一気にフルカラーのハイビジョン映像に変わったかのように、彩香の日常が輝き出す。
どんなにぎこちなくても、健人の声、健人なりの言葉で、感情を伝えてくれたことがとても嬉しく、告白に返事をするかのように、彩香も今まで伝えられなかった健人への想いが爆発し、溢れ出したように健人へ本当の気持ちを伝えた。
彩香「あたしもずっと…健人くんが…好き。…大好き…!」
健人「あ…彩香…!」
健人が彩香を強く抱きしめた。
あれから、あの出来事から男性に触れられるのさえ怖い…そう思っていた彩香だったが、健人の細くも筋肉質な暖かい腕に包まれると、一時ではあるが全てを忘れて健人に身を任せた。
健人が彩香の両肩を掴みゆっくりと唇を近づける。
汚されてしまった身体を健人が浄化してくれる…そんな風にさえ思えた。
彩香は目を閉じると、そのまま健人の唇を受け入れた。優しく触れる二人の唇。それだけで健人の愛を充分感じることが出来た。だが、それと同時に汚れた自分に触れることで健人まで汚してしまう感覚に襲われ、もっと重ねていたい唇を彩香自ら離した。
彩香「今日は…送ってくれてありがとう。それと…本当に…嬉しい…!」
健人「オレも…。彩香…オレなんかを…本当にありがとうな?…じゃあ帰ったらまた連絡する!」
彩香「うん…待ってる!バイバイ!」
2人は幸せの絶頂にあるかに見えた。
だが彩香は健人の想いを知ったことで、改めて自分の置かれた状況に絶望した。
無理矢理とはいえ、もし佐野と付き合っていることを知られたら…部員の彼らにされてしまったこと、佐野にさせられている事を健人に知られたら…健人の気持ちを裏切ることになってしまう…。
彩香は進むことも退くこともできない、どうしようもない状況に、たった1人で思い悩んでいた。
…その夜、健人からのメッセージが届いた。
(今日はありがとう!これからもよろしく!また明日、学校も部活も頑張ろうな!)
彩香はメッセージを見て、子どものように枕に顔を埋め、足をバタつかせて喜んだ。
だが、そんな彩香にスマートフォンはもう一通、メッセージを受信したことを音を鳴らして知らせた。
スマートフォンを確認した彩香の気分はどん底に突き落とされる。それは、佐野からのメッセージだった。
(今日のこと、まだ許したわけじゃねぇからな。明日はもっと厳しく教育してやるから覚悟しな!)
文章の後、続けて画像が送られてきた。
それは彩香が佐野のパンツの股間部分の生地を口に含み、汚れを吸い出している瞬間の画像で、今回も「佐野さんのパンツをお洗濯中」などと、カラフルな文字で落書きが施されており、彩香は再び部室での出来事を思い出し吐き気を催した。
いくら見たくなくても目をそらすことの出来ない現実。幸せな夢の途中、突如無理矢理起こされたように、健人との幸せな時間は儚く消えていく。
光と闇、正義と悪、夢と現実…。
彩香の高校生活は佐野によって翻弄されていく…。
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次の日、起床した彩香がスマートフォンを確認すると、佐野からはもう一通メッセージが届いていた。
(今日は少し早めに登校して、教室に行く前に体育館裏に来い!来なかったら分かってるな!?)
彩香は朝から佐野に会わなければならないことに最悪の気分で登校しなければならなかったが、メッセージのすぐ上には昨日送られてきた見たくもない画像が残っており、嫌でも目に入った。彩香は仕方なく、指示通りに体育館裏に行くために急いで支度をして早めに登校した。
学校に到着し、小走りで体育館裏に行くと、すでに佐野が不機嫌そうに待っていた。
佐野「遅えよ!…彼氏を待たせんじゃねぇ!」
彩香「す、すいません…。」
佐野は怒りの表情を浮かべながらも口元をニヤつかせ、明らかに何かを企んでいる。
佐野「お前、昨日オレの精子を吐き出しやがったよな?お前がどうしても飲みたいって言ったから、せっかく口の中に出してやったのによぉ!」
彩香「……ごめん…なさい…。」
佐野「吐き出した罰だ。今すぐここでパンツを脱げ!」
彩香は当然のように出来ませんと伝えようとしたが、この男にそんなこと通用するわけもない…そう思った彩香は屈辱に耐えて返事をする。
彩香「…わかりました……。」
彩香はスカートの中に手を入れると、ゆっくりとパンティをずり下げる。佐野以外誰もいないとはいえ、学校内でパンティを脱ぐなど普通の女子高生には到底耐えられない行為だった。
だが、彩香は俯きながらなんとかパンティを下ろしながら、左足、続いて右足を抜き、パンティを脱いだ。
佐野「ククク…よし!おらっ、よこせ!」
彩香「やっ!…きゃっ…!」
すぐさま手に持っていたパンティを佐野に奪われてしまい、彩香の下半身を隠すものは突然、膝まである長さのスカートのみになってしまう。それは仮に風でスカートを捲れたり、調子に乗った男子高校生にでも階段下から覗き込まれれば、容易に女性器を晒してしまう状態だった…!
佐野は彩香の目の前でパンティの匂いを嗅ぎ始める!彩香はそのおぞましい行為に吐き気を覚える。
佐野「朝っぱらから小便くせぇなぁ!昨日と同じの履いてんじゃねえのか!?まあいいや…このきったねえパンツはオレが預かっといてやる!今日はそのまま過ごせ!」
彩香「!!……そんな…無理!…返して!…返してください!!」
佐野「口答えすんじゃねぇ!昨日の罰だって言ってんだろ!!」
彩香「すいません!…昨日は…吐いてしまってすいません!!…だから…!」
佐野「へっ…!お前が本当に反省する気があるなら昼休みに連絡しろ!お前の態度次第で返すか決めるわ!」
彩香「そんな…!!」
佐野「別にオレはいいんだぜ!帰るまでずっとお前がノーパンでいたけりゃな!」
彩香「…わかり…ました…。」
佐野はその言葉を聞くとパンティを学ランのポケットに乱雑に突っ込みながら行ってしまった。
彩香はスースーと通り抜ける外の風を股間に感じながら、スカートが絶対にめくれない様、細心の注意を払って教室に向かう。生徒達はちらほらと登校を始めており、教室へ向かう途中当然のようにすれ違うが、パンティを履いていないためか、常に周囲の視線が気になってしまう。教室まで階段がないことが不幸中の幸いだった。
教室に入ると、真希がいつも通りの勢いで、声をかけてくれた。
真希「あ~やか!おはよー!!」
彩香「っ!ま、真希、お、おはよう!」
真希「ん、なんか彩香、変!な~んか私に隠し事してない~?」
彩香「え?…そ、そんなことないよ!真希が元気だからビックリしただけ!」
真希「ふ~ん、そう?ならいいけど!」
あくまで平静を装う彩香だったが、下着を身につけていない下半身が気になり、日常の挨拶さえぎこちないものとなってしまう。
親友の真希の勘の鋭さに冷や冷やしていると程なく授業が始まったが、当然、彩香は授業中も気が気ではなかった…!
(杉崎さん…パンツ履いてないんじゃない?)
(ノーパンで授業受けるなんて変態かよ!)
(スカートの中、丸見えだぜ!!)
みんなが自分を見てそんな風に言っている。彩香はそんな被害妄想に陥ってしまっていた。
もちろん授業中にスカートの中を覗き込むような生徒がいるはずもなく、いつも通り脚を閉じて普通に座っていれば教壇に立つ教師からよスカートの中が見えることはないはずだが、とんでもない羞恥心を感じながらいつも以上に脚を閉じることを心がけて授業を受けるしかなかった…。
そんな精神状態のまま、なんとか午前中の3時間の授業を乗り越えて昼休みを迎えると、気が狂いそうなほどの羞恥から彩香はすぐに佐野に連絡をした。
(昨日のことを謝りたいと思います。)
すると佐野は待っていたかのようにすぐに返事を返してきた。
(謝りたい?どうやって謝るんだ?)
彩香はその意地の悪い返信に、屈辱に耐えながら指を動かし、文章を打ち込んだ。
(体育館裏の倉庫に来てください。)
いつもとは反対に、自分から佐野を呼び出すメッセージを送ると、彩香は急いで昼食を済ませて体育館裏に向かった…。
自分からメッセージを送ったとはいえ、当然のように彩香の足取りは重い。しかし、彩香はそれ以上の耐えられない羞恥に急ぎ足で体育館裏の倉庫に向かうと、すでに入口の扉の鍵は空いており、ドアを開けると中には佐野がスマートフォンを片手に待っていた。
ここは彩香にとって純潔を奪われた最悪の場所…。
校内に人気が無い場所など知らず、仕方なくこの場所を選んだ彩香だったが、自らこの場所に呼び出したとはいえ、一歩中に足を踏み入れた瞬間、足がすくみ、倒れそうになるような感覚に襲われた。脳裏に焼き付く、あの日の経験が鮮明な映像となって彩香の目の前にフラッシュバックしていた。
頭を抑えたくなる…そんな感覚から容赦なく呼び戻すのは、あの日の彩香を呼び出した張本人である佐野の恫喝(どうかつ)だった。
佐野「おい!!こっちはお前の呼び出しで来てやってんのに遅ぇんだよ!」
彩香「す、すいません…。」
佐野「で?…ノーパンで受ける授業はどうだった?開放的でさぞかし気分爽快だったろ!」
(……この…変態!!)
彩香はこんな変態男にの言いなりになることしか出来ない自分に嫌気がさした。
こんなことさせられていれば、健人を含め、いつかは周りの人間に知られてしまうかもしれない…彩香自身もそれは充分理解しており、当然、教師や家族に相談することも何度も考えた。だが、レイプされたことを知られたり、万が一写真をばら撒かれてしまったら、初まったばかりの高校生活…初まったばかりの健人との恋愛はズタズタに壊されてしまう。
そうなれば一時は周りの人間から同情される瞬間もあるかもしれない。しかし、いずれは複数の男子生徒にレイプされた人物として、好奇の目を向けられるに違いない…。
そんな風になるのは彩香も我が身可愛さから絶対に避けたかった。
いや、それだけじゃない。佐野にいつか脅された様に、彩香を犯した男たちは全員が健人と同じバスケットボール部員であり、これが事件として明るみになれば、最悪バスケ部の大会出場停止もあり得る。そうなれば健人の夢さえ壊すことになってしまう…。
彩香がどれだけ考えても、考えれば考えるほど、この男に従うしか他ない状況に陥っていた。
彩香「…返してください…!」
佐野「返せだぁ?…まずはお前がどれだけ反省したかをオレに見せてからだろ!そこでスカート捲り上げろ!」
彩香「……はい…。」
この瞬間だけ…昼休み中のこの数分だけ我慢すれば… 彩香は自分に何度もそう言い聞かせながら、蚊の鳴くような声で絞り出すように返事をすると、ゆっくりとスカートを持ち上げていく。
ヒラリとスカートを腹部までたくし上げ、彩香は自ら裸の下半身を佐野に見せる。
佐野「スカートは口で咥えな!そのまま脚を開け!指でマンコを拡げろ!」
彩香「…そんな…っ…。」
佐野「あ!?なんか言ったか!?」
彩香「ぅ…は…ぃ…。」
佐野「よーく、見てやるからスカートは咥えたまま落とすなよ!」
彩香が少しでも戸惑うそぶりを見せれば、倉庫の外にまで聞こえてしまうのではないかというほどの大きな罵声が浴びせられる。
彩香は佐野の強い恫喝に震える声で返事をしておそるおそる脚を開くと、スカートの端を唇で挟んだ。そのまま指で自らの女性器を探り、恥じらいを我慢するように強く目を閉じて秘裂を左右に割り拡げる…。
一層冷たい空気の動きが性器で感じられるようになり、恥ずかしさで顔を俯かせた。佐野はそんな彩香の目の前でたむろするようにしゃがみこむと、真下から覗き込むようにして、彩香の女性器の全容を観察する。
彩香は佐野にまじまじと性器を見られるあまりの羞恥心と、今から挿入されるかもしれない恐怖から身を震わせた。
佐野「ほぉ…このとんがってるのがクリトリスで…お前のパンツに染み込んだくせぇ小便はここから出るのか!マンコの穴もあんだけオレたちのチンコ咥え込んだ割にはまだ黒くもねえし綺麗じゃねーか。こりゃあまだまだヤリ足んねーってことだな!」
佐野はそう言うと、なぞるように彩香の秘裂に指をなぞらせた。
彩香「っ……!」
佐野「おいおい、こりゃ何だぁ??」
佐野は這わせた中指を彩香の目前に差し出すと、指を光るように濡らす絡みついた液体を彩香に見せつける!
彩香「…ん…ンン…!」
その液体は佐野の中指と親指の間に橋を渡すように糸を引いており、その意味を次第に理解した彩香はあまりの羞恥にその事実から目を逸らすように、スカートを咥えたまま赤面した顔を隠すように俯く。それはおそらく、自身の性器から分泌された液体だということが彩香も分かってしまう…。
佐野「お前、マン汁垂らすほど興奮しながら授業受けてたのかよ!とんだ変態だな!クク…まあいい、スカートは下ろしていいぞ!マンコの方はまた今度たっぷり使い込んでやるとして…今日は…お前が謝りたくてオレを呼んだんだよな?…どうしてくれんだ?」
罵声を浴びせられ、あまりの屈辱に顔も上げることが出来ない彩香に、佐野は容赦なく身勝手な理由をこじつけ、早速謝罪の行為を求めた。
(健人くん……本当に…ごめんなさい…。)
彩香は頭の中で健人に謝りながら、佐野の求める言葉を言うべく口を開いた。
彩香「さ、佐野さんの…チンチンを…舐めさせて下さい……。」
佐野「ほぉ…それで?」
彩香「佐野さんの精液を…飲ませて下さい…。」
佐野「ちっ…昼休みにこんなとこに彼氏をわざわざ呼び出して精液飲みたいってか?どうしようもねぇ変態だな!仕方ねぇ…いいか!?もし昨日みたいに吐いたらぶっ殺すからな!!」
そういうと佐野は彩香の肩を両手で抑えるようにしてしゃがませ、早くやれと言わんばかりに仁王立ちで腰を突き出し催促した。
彩香「すいません…し、失礼します…。」
未だにパンティを履いていない状態でしゃがまされた彩香は催促されるがまま、佐野の制服のベルトを外してファスナーを下げると、素早くズボンとパンツを一緒に下ろしてやった。
勢いよく目の前に飛び出した佐野のペニスからはいつもと同じ生臭い臭気が漂い、上に向かってそそり立っている。先端はすでに彩香に舐められることを待ちきれない様子で先走り汁を滲ませていた。
昨日の夜…ずっと伝えたかった想いを健人に伝え、やっと触れ合うことが出来た。
長年の片想いが両想いであったことを知った…。
そんな彩香にとって、突きつけられた佐野のペニスは、いつにも増して残酷に見えた。
彩香はグロテスクな佐野のペニスを決して見慣れたわけではなかったが、この悪夢を早く終わらせたい気持ちから、諦めたようにペニスを指で握り、上下にしごき始める。
佐野「昨日教えたことはちゃんと分かってるんだろうな?」
彩香は覚悟を決めてコクリと頷くと、まずは佐野の股間に潜り込む。感情を無にして舌を出すと、まずは玉袋、そして竿の裏側を下から上にゆっくりと舐め上げて見せる。
ツーー…レロォォ…。
佐野の顔をじっと見つめながら舌を出し、再び根元から先端に向けて肉棒の中央を縦になぞるようにゆっくりと舐め上げ、裏筋を刺激する様に舌を左右に動かす。すると、尿道から押し出されるように滲み出した先走り汁が鈴口に透明な玉を作った。
彩香は嫌な気持ちを抑え、そのまま先端に玉になった先走り汁を潰すように舌の腹を押し付けると、ゆっくりと回して全体に塗り広げるように亀頭を刺激し、次に鈴口を舌先で押し広げながら先端を唇で咥え、さらに尿道内から滲み出てくる先走り汁を吸い出した。
にゅ…ズズッ…。
多量の先走り汁により口内独特の塩味が広がり始めるが、一旦そのまま肉棒から口を離すと、右手で肉棒を上下にしごきながら再び佐野の股下に顔を埋め、玉袋の外側からだらしなくぶら下がる睾丸を吸いこんだり、カリ首の溝の部分をチロチロと舌先でなぞったりと様々な刺激を加える。
すると、すぐに佐野のペニスはビクビクと反応し硬さを増してきた。
佐野「ほぉ…ようやくフェラって呼べる感じにはなってきたじゃねぇか!オレの優しく丁寧な教育のお陰だな!」
彩香は佐野が思い上がったような様子で話す卑猥な言葉に耳を塞ぎたくなった。
今この時も佐野は興奮しながら自分の姿を見下していると思うと、屈辱から涙が溢れそうになるが、その屈辱を今一度押し殺すように裏筋に舌を這わせ、そのまま肉棒を咥えると、頭をゆっくりと上下させながらねっとりと吸い上げ、ペニスに優しい刺激を与え始める。
佐野「おぉ…いいぞ…っ…。」
(…これで満足?…この最低男…!)
彩香は湧き上がる憤怒に耐えながら徐々に上下運動を早めてペニス全体を吸い上げる。
ジュルッ…ジュプ……ジュッ…ポ…ジュポッ…!
決して歯を立てないように注意しながら、佐野の射精を促そうと己が唇をいびつな肉棒の形に合わせ、亀頭に舌を絡めながら全体を吸い込み、頬の粘膜で擦り上げるように顔を上下させる…。
肉棒に向かって顔を上下させ、自らの口内を出入りする度に倉庫には彩香自身も聞くに耐えない下品で淫靡な音が立ち、口内の肉棒はビクビクと反応しているのを感じる。それは彩香が昨日言葉さえ下品で聞きたくなかった肉棒を「しゃぶる」行為だった。だが、口の中で反応する肉棒の様子から、その淫靡な音さえこの男を興奮させる一因となっていることに気がついた彩香は、あえて音が立つように咥える意識をし始める。
そうして彩香は今出来うる方法で、佐野に刺激を与えられるよう最大限の努力をしていた。
佐野「ぐ…やべ……気持ち…いい…!」
何度も上下運動を繰り返すうちに自らの唾液が溢れて肉棒を伝い始める。彩香は汚い行為だとは思いつつもそれを潤滑にして細い指で肉棒の根本扱き上げ、柔らかい唇は続けて亀頭を覆うように上下させながら、時にはカリ首に、時には裏筋に、時には鈴口をなぞるように舌先を動かして刺激し、止めどなく滲み出してくるヌルヌルとした先走り汁を吸い込む…。
彩香は全くの不本意でフェラチオをしていたが、少ない経験から早くも佐野が快感を得るポイントを確実に押さえ始めていた。
(……もう…嫌……早く……出して……!)
もちろん、彩香にとって佐野のペニスは今すぐにでも吐き出したいほどの嫌悪感でいっぱいなのは変わらなかったが、それ以上にこの場を早く終わらせたい一心での行動だった。
佐野が徐々に息を荒げ始めたと同時に、口の中の肉棒から大きな振起のようなものを感じた彩香は、昨日言われたことを思い出して口を大きく開けると、自らの舌の上に佐野の亀頭を乗せて出来るだけ素早くしごいた。やがて彩香の手のひらの中で肉棒が一層硬さを増したと思った時、突然佐野は彩香から奪うように自身の肉棒を握った。
佐野「ぐっ!イクぞッ…口を開けろ!!」
佐野は彩香のあまりに早い上達ぶりにひとたまりも無く、慌てて彩香の前髪ごと額を掴み顔を上げさせると、彩香の舌の上に亀頭を乗せたまま自らペニスを激しくしごき始めた…!
佐野「くっ……!」
ビュルルッ!…ビュッ…ビュク…ビュ…!
彩香「ぁ……っ…!!」
舌の上に乗せられた先端から突然、喉にまで飛びかかる熱い汚液の感覚に、彩香は驚きの悲鳴を上げながら目をギュッと閉じて苦悶の表情を浮かべた。
昨日出されたものとは違う、佐野の精巣で新しく生産された精子が、前立腺を通過し、分泌液と混ざり合い精液となって、陰茎を通る尿道から彩香の舌の上に勢いよく飛び出した。
粘つくその白濁とした液体は、喉奥や白い奥歯に付着し、舌先から白く太い糸を繋げるように彩香の口内を汚していく…。
何度されても慣れることなど出来ない屈辱…。卵のような若干の粘性を持つその液体の鼻に残る塩素のような生臭さ、舌に広がる独特の苦味、彩香がそれを味わされるのはこれで3度目になる。
佐野は白く濁った液体の付着した彩香の口内を満足気に覗き込んだ。
佐野「うわ!きったねぇ!オレの精液がお前の口の中で糸引いてるぞ!!よーし…それじゃあここからがようやく昨日の続きだ!そのまましっかりと口開けてろよ~!」
彩香は佐野がポケットから出したスマートフォンを構えたのを見て思わず顔を背けてしまう。
佐野「てめぇ!こっち向け!殺されてぇのか!」
彩香「……ぁッ…!」
佐野は彩香の髪を掴み再び自分の方へ顔を向かせると、不敵な笑みを浮かべながらカメラを起動した。
佐野「カメラを見ろ!笑って口の中を見せたままピースしろ!大好きな佐野さんの精液をいただきましたってな!!」
(……なんでそんなことまで…!)
彩香はもちろん全力で拒否したかったが、仕方なくピースサインを作ると、その瞬間、佐野はスマートフォンで撮影する。
佐野「次は動画で撮るからな!まだ飲むなよ!」
佐野は動画モードに切り替えてしつこく撮影を始めた。
動画に映る女が間違いなく彩香だとわかるように、制服姿の彩香の全体を撮った後、彩香の顔面、そして口元へとカメラを寄せていく。やがてカメラは彩香の開いた口腔内のみが映る場所まで近づき、口内に粘つく精液が溜まりを作っているのを接写で撮影する。
佐野「よし、まあいいか!じゃあ飲み込め!一滴もこぼすなよ!」
(汚い…臭い!…苦い!…もう…いやぁ…)
彩香の体はこの液体を全力で拒否して嗚咽しようとするが、それでも口と目を閉じ、本能に反して喉を無理矢理動かした。
彩香「こく……ん……ゴ…クンッ……」
彩香は喉にまとわりつくピリピリとした痛みに耐えながら、口内の汚濁を全て飲み込んだ。飲み込む際に発した喉の音さえ、カメラは克明に記録していた。
佐野の体内から飛び出してきた液体は、ゆっくりと彩香の喉から食道、そして胃内へと流れ込み、やがて彩香の体内へと吸収されていく…。
佐野「口を開けろ!本当に全部飲んだか確認だ!舌の裏まで見せろ!」
彩香は嗚咽しそうな気持ち悪さに耐えながら、言われた通りにもう一度口を開けると、言われた通り舌を動かし、出された精液を一滴残らず全て飲み込んだことを佐野に確認される。
佐野「ははは!どうだ?美味かっただろ?オレの精液を飲めたことをちゃんと感謝しろ!おいしい精液をありがとうございましたってな!」
彩香「……おいしい…せ、精液を…ありがとうございました…。」
彩香が感謝の言葉を述べるまで撮影すると、佐野は撮影を終えてスマートフォンをポケットにしまった。
佐野「そこまで言われちゃしょうがねぇ…昨日のことはこれで水に流してやる!!また反抗でもしてみろ!どうなるかはもうわかったな?」
彩香「…はい…すいませんでした…。」
佐野「オレも鬼じゃねぇからな!ほれ、返してやるよ!」
彩香にパンティを投げるように渡すと、佐野は射精して満足したのかそのまま去っていった。
彩香は口内に最悪の味と匂いが広がったまま素早くパンティを履いた。
時計を見ると休み時間はもう残り15分となっていた。
彩香は急ぎ足で教室に戻ると、素早く歯を磨いて何事も無かったようにそのまま授業に向かうのだった…。
----------------------
佐野との最悪の昼休みを過ごしたその日も健人と彩香は一緒に帰った。
健人はバスケの話を楽しそうに話し、彩香はそれを笑って聞く。彩香にとってその時間は唯一、佐野の存在を忘れられる時間だった。
健人「…彩香…!」
彩香「ん……。」
自宅の前で彩香は目を閉じると、健人が力強く抱き寄せて優しくキスをした。
健人「…じゃあ…また明日!」
彩香「うん!……またね!」
彩香の貞操は佐野に奪われてしまったものの、唯一ファーストキスだけは健人に捧げることが出来た。そのためか、健人と唇を交わす瞬間は何よりも幸せだった。
前日と同じように彩香は健人とメッセージを送り合った。内容は授業や部活のことなど大したことではなかったが、2人の関係は幸せいっぱいの高校生のカップルそのものだった。2人の距離は徐々に縮まって行く…。
しかし、彩香は同時に佐野へのメッセージを返信しなければならなかった。
この日、佐野から届いた最初のメッセージは、彩香が粘つく白い液体を口の中に溜めながらピースをしている画像だった。
(明日の昼休みも倉庫に来いよ!)
健気に健人への愛情を深める彩香…だが、彼女はその裏で佐野の身勝手な欲望の捌け口にされていた…。
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