真希「おはよ~彩香!」
彩香「あ…おはよう…。」
真希「どうしたの?元気ないねー!彩香でも夏休み終わるのは悲しいってやつ~?…あ~!そういえば聞いたよ!部活休んでたんでしょ?」
彩香「うん…体調悪くて…でも何で知ってるの?」
真希「体調?…大丈夫!?…バスケ部の人から聞いたんだけど…。」
彩香「そうなんだ…ごめん…。」
真希「なんで謝ってんの!体調良くなったらまた遊びに行こうね!」
彩香「…うん!」
彩香の原田の家に通いつめた夏休みも終わり、2学期が始まった。
原田に肋骨を折られた佐野はもう十分、日常生活は出来るほどに回復しているはずだが、未だ完治していないという理由で実質不登校の状態になっていた。
もっとも彩香はもう佐野のことなど気に留めてはおらず、健人のことだけを考えていた。
健人にはただただ申し訳ないという気持ちでいっぱいで、沈痛な面持ちで通学していた彩香だったが、昇降口で真希が話しかけてくれたことで少しだけ元気を取り戻すことが出来た。
(今日は…健人くんに謝るって決めたんだから…!)
彩香は自分を鼓舞するようにして顔を上げると、教室へと向かった。
彩香が教室に入ると、健人の姿はなかった。
普段からバスケ部の朝練には欠かさず参加している健人のこと、朝早くに席に座っているはずだと思った。
(え…?健人くん…休みかな…?)
彩香がそう思っていた矢先、クラスメイトの会話から驚愕の事実を知る。
「田島もったいねぇなぁ…全治3ヶ月らしいぞ…?」
「あいつ期待されてたのに…今年はダメだな…。」
「靭帯損傷だからなー…。」
(健人くん…??怪我…??靭帯??)
彩香は耳を疑った。
(健人くん…!健人くん……!)
不安で胸が押しつぶされそうになり、健人の姿が、笑顔が、何度も彩香の頭に思い浮かんだ。
そんな中、担任がクラスに来て出席を取り始めた。
担任「あー、田島だけど部活で大怪我をしてしまってな、しばらく自宅療養して、良くなったら通学になるそうだ。」
担任からの決定的な情報…。
彩香の目の前がぐらぐら揺れ、めまいに襲われるような感覚に陥る。
(どうしよう…健人くんが…!)
急に吐き気を催し頭を抱えて机に突っ伏してしまう。
真希「……ちょっと!彩香…大丈夫!?」
彩香は真希に連れられ保健室へ行った。
--------------------
真希「彩香!無理しちゃダメだよ?ゆっくり休んでね!」
彩香「真希、ごめんね。ありがとう…。」
真希「何申し訳なさそうにしてんの!…じゃあ、私は教室に戻るね!」
体調が優れない彩香は、保健室のベッドで休むことになった…。
だが、保健室のベッドでも彩香の頭の中が落ち着くことはなかった。
(健人くん…。健人くんが怪我をしてしまっていたのに…あたし…今まで何してたの…?……謝らなきゃ……。でも…あたしから連絡を取る資格なんて…無い…!)
健人に別れを告げておいてそんなことは出来ない…。彩香は何度も何度も考え続けた…。
結局、彩香は午前中ずっと体調が優れず、学校を早退することとなった。
彩香は担任に自宅への連絡はしないでいいと伝え、徒歩で帰ることになった。
担任「本当に大丈夫か…?気をつけて帰れよ!」
彩香「はい……すいません…。」
体調が優れない中、彩香がベッドで何度も何度も考えていたのはもちろん、健人のことだった。
(あたし…やっぱり健人くんに謝らないと…このままじゃ…やっぱり良くない…!)
自分から勝手に別れを告げたのに、その相手に会いに行くなど図々しいことは分かっていた。しかし、最低だと思われ、嫌われたとしても健人に会って直接伝えなければならない。もう2度と健人とは会わない覚悟で彩香は身を引かなければならないと思った。万が一でも、これ以上、健人に被害が及ぶのを防ぐためにも…。
彩香は自宅には向かわず、健人の家の前で足を止めた…。
震える手で勇気を出して健人の家のインターホンを押した。
ピンポーン…
しばらくすると「はーい」と返事が聞こえ、玄関の扉が静かに開くと、健人が彩香の姿に一瞬驚いたような顔で立っていた。
出迎えた健人はジャージ姿だったが、右膝をギプスで巻かれ、松葉杖をついていた。
健人「あ、彩香…!」
彩香「健人…くん…!」
ギプスで固められた痛々しい右足を見て、彩香は思わず口を手で塞いだ。それに対して健人は久々に見た制服姿のいつもの彩香に内心ホッとしていた。
健人は自宅まで来てくれたことを心から嬉しく思ったが、彩香に怪我をした姿を見られて情けなくも感じていた。
健人「…ダセぇ姿見られちゃったな…。彩香…合宿の時からずっと体調悪かったんだろ?…それなのにオレ、何にも出来なくて…。」
彩香「あたしのことなんかより…健人くん…!…大丈夫なの??」
健人は彩香に右足を見せた。
健人「あぁ…コレか?…骨は大丈夫だったんだけど、靭帯伸ばしちゃったらしくて、しばらくバスケはやめろってさ…。」
彩香「そう……なんだ…。」
彩香・健人「…あ、あのさ!」
同時に声を発し、2人の間に沈黙が流れる。先に口を開いたのは健人だった。
健人「実は今日、夜まで両親ともいないんだ…。家の中で少し、話さないか?」
行ってはいけない。
頭の中にそんな言葉が響いた。しかし、足が自然と前に出て健人の家に上がってしまう。いつの間にか、体調が悪かったことも忘れるほど、健人に会えたことが嬉しくなってしまう自分がいた。
彩香「…うん…。」
頷いて答える彩香を、健人は安心した様子で家の中へ案内した。
彩香の前を痛々しい足で階段を登り、自分の部屋に案内する健人。
これから大好きな健人にあたらめて別れを告げなければならないと思うと、この前は輝いて見えたバスケットボール一筋の健人の部屋も、曇ったようにどんよりとした灰色に見えた。
2人はベッドの上に少し間隔を空けて腰をかけた。
健人「あのさ…別れるって…急にどうした…?」
健人は一番の疑問を早速問いかけた。
彩香「………言葉通りの意味だよ…?あたしは…もう…健人くんとは付き合えない…。」
声を震わせながら言う彩香に、健人は大きく反論する。
健人「なんでだよ…。オレはそんなの…納得いかない!」
彩香「…え…?」
健人「オレ…彩香のこと、何もわかってないのかもしれない。元気がない時…あったよな…?部活中も……合宿の時も………でも…オレ気付くことも……何も出来なかった…。」
彩香「……そんなこと…!」
健人「オレ!!…もっと頼りになる男になるから…!だから…!」
健人は彩香を抱き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。
健人の両腕に包まれた瞬間、彩香の目からは大粒の涙がボロボロとこぼれた。
(健人くん…!あたしは…こんなに最低なんだよ?…なのに…なのに…健人くんは…いつもあたしの側にいてくれて…分かってくれて…。でも…やっぱりあたしなんかがもう…健人くんの彼女になんて……なれないよ…。)
胸を押しつぶすようにのしかかる健人への罪悪感に、彩香の呼吸が早くなる。
健人「オレは彩香の…全部が好きだ…!たとえ彩香がオレのこと嫌いでも…。」
彩香「健人くん……ダメ……。」
健人が彩香を見つめ、ゆっくりと唇を近づける。彩香は近づいてくる愛しいその唇を避けなければならないと思った。しかし…健人を愛している本能からか、身体が固まってしまったように動かず、口付けを許してしまう…。
ちゅっ……。
優しい、優しいキス…。だが、この時、彩香の中で何かが壊れ、光に包まれるような感覚になった。
(やっぱりあたしは…健人くんが大好き……!!なのに…今まであたし……なんてことを……!)
それはいわば、原田の洗脳が解けた瞬間だった…。
彩香はこれ以上のキスを拒むように健人の身体を両手で押しのけた。
健人「っ!……ごめん…!」
彩香「……………。」
健人「でもさ……理由も分からないのに別れるのは…やっぱり納得いかない。」
彩香「…………。」
健人「オレじゃ…ダメなのか…?」
(そんなわけない…!そんなわけない……けど…。)
悩む彩香に再び、ギプスを付けた痛々しい健人の足が目に映る。
彩香「あたし…今日まで健人くんが…怪我してることも…知らなかったんだよ?………健人くんの彼女どころか…マネージャーとしても…失格だよ…。」
健人「それはオレが…彩香に何も伝えてなかったから……。…ごめん…。でもオレ…足も早く治して復帰して、また彩香と一緒に頑張りたいんだ…!」
彩香はこんなこと思ったらおこがましいかもしれないと思ったが、怪我の原因には自分が健人の気持ちを動揺させてしまったことにもあるのかもしれないと思った。
彩香「健人くん…ごめん………あたし…!」
(もうこれ以上、嘘はつけない…。言わないと…本当のことを……!)
全てを話したら、真実を伝えたら、健人は怒るだろうか、蔑むだろうか、それとも悲しむのだろうか…。
これを話したら、健人とはもう会わない。
彩香はそう心に決め、勇気を出して全てを打ち明け話そうとしたその時、健人は彩香の言葉を遮るように気持ちを伝えた。
健人「オレはとにかく!!…絶対に別れるつもりは無いから…!どんなことがあっても…彩香は彩香だし、オレの気持ちは変わらない…!!」
彩香「健人…くん……。」
涙を流す彩香の唇を健人は再び強引に奪った。
彩香「んっ…!」
(ダメ…健人くん…。あたしはもう……身体も…心まで汚れた…最低な女…なんだよ…?)
ちゅうゥ!レロッ…れろ…!
時に激しく、時に優しく舌を絡ませ、互いの唾液を吸う。
何度も健人を拒もうとしても、彩香の健人を真剣に愛している気持ちがそれを許さなかった。
彩香は葛藤の中、健人の優しさと愛に溺れていく…。
どれくらいの時間、お互いの唇を味わったのだろう…。息を切らした2人は唾液で濡れ光る唇を離し、互いを見つめ合う…。
健人は息を切らし、すぐにでも彩香に抱きついてしまいたいと思った。彩香も自分で分かるほど顔を赤らめて興奮していた。
2人が視線を落とすと、健人のペニスがジャージの中ではち切れんばかりにそそり立ち、股間に大きなテントを張っていた。
健人は恥ずかしくなり慌てて隠そうとするが、片足がギプスで巻かれているためにうまく隠せないでいた。
健人「あ、彩香…これは、その…!」
彩香「ううん……大丈夫……健人くん……。」
思えばこの半年間、一体どのぐらい汚されてしまったのだろう…。だが、多くの関係を持ってしまった男たちの中に、大好きな健人はいない…。
(あたしにとって、健人くんは…大好きな人…たった一人の大好きな…特別な人なのに……。)
どんなに嫌がろうと男たちに無理矢理奉仕させられてきた彩香…。だが、大好きな健人に、本当に奉仕してあげたい特別な人に対しては何もしてあげられていない…。
彩香は健人がこんなにも自分を愛してくれていることを無下にしているような気がしてならなかった。
彩香「健人くん……。あたしもう…健人くんの彼女には…戻れない…。」
健人「…………。」
彩香「本当に…ごめん………。でも……だからせめて…!…今日だけは…許して……?」
健人「…?……彩…香……?」
健人への溢れんばかりの愛情を伝える方法…それは皮肉にもこの半年間で教え込まれたセックスという生殖行為しかなかった。
彩香はあくまで健人のためにと自分に言い聞かせたが、本当は他でもない、自分のためだった。
自分の生きる意味を、存在価値を確かめたかった。
一回…たった一回でもいいから、本当に愛する人と肌を重ねたかった。
本当は、もう戻れないほどに淫らになってしまった自分自身を守るために、性行為をする正当な理由が欲しかっただけなのかもしれない。
でも…そんなワガママを健人が許してくれるのなら…。
(…せめてそれで健人くんも少しでも……気持ちよくなってくれるなら…。)
彩香「…カーテン…閉めてくれるかな…?」
健人「お、おう…。」
健人は突然の彩香の妖しくも色っぽい雰囲気に動揺しながら、後ろ手に手を伸ばしてベッドの近くにあるロールカーテンを下げた。
その瞬間、彩香は健人をベッドに優しく押し倒した。
健人「!…あ、彩香………!」
健人の大きな体躯も、彩香の優しい力に容易に倒されてしまう。
急に押し倒された健人の興奮は最高潮に達していたが、ギプスをした足では満足に動くことも出来ない。
彩香はそれも全て理解した上で健人を押し倒していた…。
彩香「健人くんは…何もしなくていいから……あたしに任せて…?…でも……絶対に見ちゃ…ダメだから…。いい?」
上目遣いで懇願する妖艶すぎる彩香に、一気に顔を赤くした健人は、むしろ自分で恥じらう顔を隠すように、そばにあった枕を顔の上に乗せて自ら視界を遮った。
彩香「ごめんね……?ありがとう…。」
準備が整い、彩香は一旦息を落ち着かせると、健人の股間をジャージの上から手のひらで優しく弄り始める。
(健人くんの……すごい…。)
最も愛しい人間の熱く、硬い剛直をジャージ越しで感じ取る。
短パンのジャージとパンツに指をかけ、2枚同時にずり下げていく。
健人「あ、彩香っ…!」
動くことすらできないままズボンを下ろされる恥じらいから、覆い被さる枕に向かって、上ずった声を出す健人。
直後、ビンッ…と音がするほどにそそり立つペニスが露わになり、彩香に突きつけられた。
突きつけられたペニスからは今や嗅ぎなれてしまった生臭い匂いが沸き立っていた。
ギプスをつけているからか、満足に入浴が出来ていないのかもしれない…。
しかし、それは紛れもなく愛する健人の匂い…。彩香は嫌悪感など全く感じず、その剛直を確かめるように、ただ愛おしそうに見つめていた。
(健人くんの…匂い…!…もう溢れてる…。)
彩香はほとんど無意識に人差し指で健人のペニスの鈴口に優しく触れると、指と鈴口との間に透明の糸が引いた。
健人「…うっ…。」
(健人くん……すぐに……してあげるから……ね?)
健人のペニスがビクビクと反応しているのを見て、早く舐めて欲しいと言ってかのように感じた彩香は、そのまま膝のギプスの上までジャージとパンツをずり下げるとしなやかな指をペニスに絡ませてそっと口を近づけた。
……レロッ…レロレロ…。
健人「……っ!…」
健人は突然ペニスの先端を這う柔らかい舌の感触に体をビクリと動かした。
(ん…っ…健人くんの…しょっぱい…!でも…おいしい…。)
優しく上下にしごいてやる度に健人の先端から止めどなく滲み出てくる液体を、彩香はしっかりと味わうように舐めとっていく…。
ムードやタイミングなど関係ない。
ズボンとパンツを下ろして、取り出した男性器を奉仕する行為…。
しかし、ここ数日原田と会うたびに即尺をしていた彩香にとって、それは何の違和感もなく、ましてや大好きな健人に対して行うことなど造作もない、むしろ大きな喜びや幸せを感じていた。
彩香「ちゅっ…じゅるッ…レロん…んッ…ちゅる…。」
(どうしてだろう……健人くんの……すごく……おいしい…。)
彩香は健人のペニスがビクビクと小刻みに反応するのを確かめながら、裏筋を舐め上げたり、カリ首を舌先でなぞったりすることはもちろん、竿の左右や表裏も丁寧に舐め上げる。
アイスクリームを舐めるように…などと教え込まれたが、今の彩香にとって健人のペニスはアイスクリームなどとは比べ物にならないほど甘いとさえ感じられた。
レロッ…ピチャっ…ちゅっ…ちゅぼっ!
健人「あ、彩香!…ぅあ…!」
(ここが……気持ちいいの…?…いっぱい…気持ちよくなって…。)
ジャージが膝上にあるため健人はほとんど脚を広げることが出来ない。だが、彩香はその狭い股間の空間に顔を埋めるようにして舌を伸ばし、陰嚢を舐め、睾丸を吸って愛撫する。
健人の反応にわずかに笑みを浮かべながら、大きく口を開けてペニスを先端から咥える。
彩香「んむっ…ジュポっ……ん…ゥグっ…ん…グヴぅッ…!」
(健人くん…!健人くんっ…!)
健人「ぅ…ぁあ……うぅぅっ!」
ペニスを咥え、音を立てて頭を上下させる。だが、ただ口内で刺激するだけではなく、彩香は自ら求めるように、ペニスを出来るだけ深々と咥えこみ、吸い込むようにして喉奥で亀頭を刺激する。
健人はペニスの全てを彩香の温かい口内に包まれ、喉で亀頭をキュウキュウと締め上げられるような感覚に情けない声を上げてしまう。だが、彩香にとっては自分の奉仕で健人が気持ちよくなってくれていることが一番幸せだった。
深く咥える度に肉棒の先端が自身の喉に当たり、彩香は呼吸の苦しさを感じるが、それが健人の先端だと思うとそれさえ愛おしく、自らの喉奥に突き刺すようにさらに喉を開げる。
先日原田によって仕込まれたばかりの、ペニスを喉奥まで咥えることで快感を与えるディープスロートを、彩香は愛する健人のために、早くも実践していた。
健人「ぅああ…!…彩香……ヤバい…!」
奉仕を続けていた彩香は健人の言葉を聞き、ゆっくりとペニスから口を離した。
愛情を込めた丹念なフェラチオにより健人のペニスは全体が濡れ光り、陰嚢へ伝うほどの彩香の唾液にまみれていた。
彩香「健人くん…ちょっとだけ…待っててね…?絶対に、見ちゃダメだよ?」
健人が枕越しに頷くのを確認し、彩香はベッドから降りて立ち上がると、スカートの中に手を入れてゆっくりとパンティを下ろす。
彩香の足元に下げたパンティ…毎日着けている生理ナプキンはすでに愛液で湿っていた。
スカートの中に何も履いていないことで股間が涼しくなるのを感じた彩香は、健人の部屋でこんなはしたないことをしている自分が急に恥ずかしくなった。彩香は一呼吸おいてベッドの上に上がると、健人からは見えていないながらも顔を真っ赤にして健人にまたがった。
彩香「健人くん…挿れる…ね?」
健人「え…?」
見られていないからこそいいものの、彩香の顔は火照るほど赤くなっていた。いつもは男達に責められてばかりの彩香も心の底からの「健人のペニスを挿れたい」という気持ちに恥じらいを隠せない。
彩香「は……ぁっ……。」
(健人くん…ごめんっ……。)
彩香は健人のペニスを上から優しく掴むと、光るほどに膨らんだ先端を自らの秘裂に当てがった。
彩香はスカートで無毛の女性器を隠しながら腰をゆっくりと落とし、徐々に健人のペニスを膣内に導いていく…。
健人「ぅ……ぅああ…!」
彩香「ぁっ…ぁぁぁ………!」
ペニスの先端から生まれて初めて感じる柔らかく蠢くような感触に、彩香との結合が始まったことを健人は感じていた。
ぬりゅりゅりゅ…にちゅっ…。
彩香「くっ…ぁあッ……!ハァァ……!」
健人「あっ……彩香ぁ……!」
(健人くんが…あたしの…ナカに…っ…。)
彩香は健人の下半身にゆっくりと腰を下ろす…。
一番近く、一番遠い存在だった幼なじみの2人の身体が完全に結合した瞬間だった。
誰よりも待ち望んでいた大好きな健人のペニスが膣肉を拡げ、その先端に子宮口を押し上げられる感触に、彩香は思わず歓喜の声を上げる。
今までの激しくも悲しい行為とはまるで違い、互いの愛を確かめ合うよう喜び、言葉さえいらないような充足感を感じる…。
それは経験の早かった同級生たちの「エッチは気持ちいい」という発言の本当の意味を彩香が心から理解した瞬間だった。
一方、健人は自分の全てを彩香に飲み込まれたかのような初めての感覚に身を震わせるほどの快感と、不思議な開放感を感じていた。
健人が彩香に奪われる形で童貞を卒業した瞬間だった。
彩香「け、健人くん…っ…動く…ね?」
彩香は返事を聞くことなく健人に文字通り馬乗りになって腰をゆっくりと振り始める。
彩香「んっ…んんっ…!」
健人「ぐっ…ぅっ…あああ…!」
わずか数ヶ月前、男たちに強姦されたことで無理矢理処女を奪われた彩香が、今度は健人をレイプをするかのように身体を動かせない健人の童貞を奪い、自らの快楽を求めて腰を振り始めた。
だが、健人は想いを馳せる女に身を任せ、自らは動かずとも快感を得る。
それはこれまでに味わったことのない至福の時間だった。
ぬちゅッ…にちゃッ…ヌりゅっ…ズニュっ…
彩香「あっ…やっ…あんっ…ぁあっ…!」
健人「ぐっ…あ、彩香っっ…!」
初めての性行為…目隠しをされ、大好きな彩香が腰を振っている状況…健人は自分でコントロールが出来ずに、彩香の蜜が溢れる膣肉にペニスをしごかれ続け、すぐに猛烈な射精感が訪れる。彩香の身体にペニスが飲み込まれる度、蕩(とろ)けるような熱い膣肉に包まれ、窮屈なほどの強い締め付けが襲う。男たちとの性行為を続けた彩香の膣は、すでに男が腰を振らずとも充分に悦ばせられる蜜壺となっていた。
健人「あ、彩香…やばい!…もう…!」
彩香「ハァ…ハァ……んっ…健人…くんっ……いいよ…?…そのまま…出して……。」
健人「……え?」
彩香の言葉で健人の頭に一瞬よぎったのは、あの映像…。峯村に見せられた、まるで挿入を喜んでいるかのように見える女性の映像だった…。
だがそれも束の間、彩香の刺激により健人は強烈な射精の衝動を感じた。
健人「ダメだ、彩香…もうっ…ヤバイって…っ!…早く…抜いてくれ!」
彩香「…あっ!あん…あんっ!…ぁああっ!!」
彩香に健人の声は届かない…いや、聞こえないフリをしていた。
嫌われたっていい。
多くの男に汚され、嫌われて当然の女になってしまったんだ。
彩香は昔の自分とは違い、健人とは住む世界が変わってしまったことを認めざるを得なかった。
(だからせめて…健人くん…。最後に…一度だけ…健人くんのを……あたしの中に……下さい…。)
腰を一層速く、激しく上下させ、膣内のペニスが膨張したのを感じた彩香は射精を受け止めるために腰を落とすと、彩香の子宮口と健人の鈴口が密着した!
健人「ぅああああっ!」
彩香の膣に健人のペニスが包み込まれた瞬間…まるで何かに導かれるかのように、熱い感覚が健人の尿道を駆け上った…!
ドビュ…ビュルルゥッ!…ビュルッ…ビュッ!
彩香「あんッ!…ああアアっ!!」
今まで彩香は射精という生理現象には嫌悪感を覚え、ましてや中出しなどという行為はまるで身体の全てを汚されるような恐怖感を感じていた。しかし、今回は今までとはまるで違う…幸福に包まれるような一瞬だった。
彩香は制服のまま汗を滲ませ、子宮口に迸る健人の射精によりオーガズムを迎えた…。
身も心も健人と一つなれたような感覚だった。
健人の脈動に合わせて膣が収縮し、膣内は健人のペニスで隙間なく満たされていた。そのわずかな逃げ場もない場所に繰り返される健人からの精の放出の全てを子宮口で受け止める。まるで健人の精液の一滴足りとも逃すことなく胎内に注ぎ込ませるかのように…。
やがて、彩香は健人の長くも儚い脈動の終わりを感じていた。
このままずっと健人と繋がっていたい…。離れたらもう二度と戻ることは出来ない…。そう名残惜しくも思ったが、彩香は健人のペニスを膣から引き抜くように腰を上げた。
ヌ…ヌちゅっ…。
彩香は膣から精液が垂れ落ちないように素早くパンティを履くと、急いで自分の愛液で濡れ光る健人のペニスに舌を這わせ、綺麗に舐めとっていく…。
健人「うぁっ…!?」
枕の下で驚きの声を上げる健人を横目に、彩香は丁寧なお掃除フェラを始めた。
自らの膣から溢れてしまった愛液が伝い、汚れてしまった陰嚢を申し訳なく思いながら舐めた後、ペニスを下からしごいて鈴口から滲み出てくる健人の尿道に残る出しきれなかった精液まで大切に吸い取る。最後にはペニスを喉の奥深くまで咥え、行為によって混ざり合うお互いの性器から分泌された液体をしっかりと舐めとると、健人の全てを最後まで味わうように飲み込んだ。
健人「ぅ…あ、彩香…ごめん…!」
彩香「健人くん……ごめん……でも…ありがとう…。」
ここ数ヶ月の間、彩香の体内に誰かの精子が泳いでいない日は無い…少なくともそれほどに男たちに汚されてしまった身体。それが初めて自ら望んで胎内に健人の精を受けたことで、一瞬でも自分の身体が浄化されたような感覚になれた気がした。
彩香「…クスッ…もう…枕取っていいよ…?」
健人「え…いいのか…?」
健人が恐る恐る枕をどかす…。すると、彩香はかつて見たことのないような優しい笑顔を浮かべながら、飛びつくように健人にキスをした。
健人は彩香の口にわずかに残る自分自身の精液の臭いを感じながらも気持ちに応えるように激しく舌を絡ませた。
しばらくして互いに唇を離した後、健人から見た彩香はいつも通り笑っていた。しかし、その表情はどこか悲しげに見えた…。
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夕方になり、健人は彩香のいなくなった部屋で1人ぼんやりと窓を見つめていた。
帰り際に悲哀に満ちた表情で彩香が言った一言…。
彩香「あたしは健人くんのことが大好きだけど…やっぱり付き合えない…。でももし健人くんが許してくれるなら……これからは前と同じ、友達でいてくれるかな…?ごめんね…。」
結局、別れを告げる彩香を健人は引き止めることは出来なかった。だが、健人なりに彩香に対し、どこか違和感を感じていた。
(別れてただの友達になるんだったら…何であんなことまで…。彩香…もしかして本当に……あの動画は…お前なのか…?)
動画を見た時はにわかに信じられなかったが、ついさっきまでの彩香の様子を思い返してみれば、大胆すぎる彩香の行動からどうしてもあの動画に映っていた女性が頭にチラついてしまう。
(彩香は多分……初めてじゃなかった…。)
彩香は明らかに初めてのセックスではなかった…それに以前、デートをした時でさえ、男性器を舐めるフェラチオという行為に、抵抗を感じている様子もなかった上に、テクニックも相当なものに感じた。しかし、小中高と彩香と一緒だった幼なじみの健人は、彩香に今まで男の影がいたことなど見たことも聞いたこともなかった…。
健人のショックと不安はどんどん大きくなった。
(彩香…一体なにが…あったんだ…?)
健人は彩香の身を案じながら、何か大きな事に巻き込まれているのではないかと疑いを持ち始めていた…。
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その頃…健人の家から出たあとに、一旦薬局に寄って自宅に帰ってきた彩香…。
(健人くん…ありがとう…。でも、これ以上健人くんには迷惑はかけられない…!)
彩香には自分と向き合う勇気が必要だった。不安を抱えた状況から逃げ続け、現実を受け止められなかった彩香だが、健人と会って繋がったことで、ようやく重い、重い一歩を踏み出す勇気が出た。
彩香「…………!!」
彩香がずっと1人で抱えていた一抹の不安…信じたくはなかったが、予想していた通りの最悪の結果が出てしまった。
貧血のように視界が狭まるような感覚に陥りながら、意を決して原田に電話をかけた。
原田「なんだ、学校初日から……もうヤリたくなったのか…?」
電話から聞こえる聞き慣れた原田の声…。しかし、その声の感じ方は昨日までとは全く違い、吐き気さえ覚える。だがそれも健人が彩香を原田の洗脳から救い出してくれたお陰だった。
彩香「そんなんじゃ…ありません…!」
原田「…どうした…今日はやけに生意気な口をきくな…?」
彩香「……妊娠……しました…。」
電話をする彩香の手には妊娠検査薬が握りしめられていた。そこには妊娠を示す赤い線が確かに現れていた…。
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