【97.援交の理由】
私の初めての「援交」は、その年の末だった。
傷が癒えぬ私に、カラダは性的な欲求を私にねだり続け、しかし受験は迫る。
私のストレスは、年末には最高潮だった。
忍耐力は、人の倍はあったはずなのに、、、
思うに、一度外れてしまった性欲の「箍」は、真面目だったが故に、これも人の倍、雪崩を起こすようにカラダに「性的刺激」を求めることになってしまった。
何だか、とても言い訳がましいのは自分が一番よく解っている。
半年前の私なら考えられないことだ。
性欲に負け、援助交際などと女としての「尊厳」を自ら放棄するような行いなど、、以前の私や、私を知る人たちなら、想像にも及ばないことだ。
しかも「悪知恵」を働かせる癖まで、、この機会についてしまったらしい。
(どうせカラダを汚すのだから出来るだけ高額がいい)
私でなくても考えることだとは思うけど、、、
それに、どうせ知らない男の人と、しかも会うのは一度きりなのだから、
「18歳高校3年生、、、レイプされたことあります」
このような内容で募集欄に記載した。
レイプされたことは、知人には絶対しられなくなかった。
しかし、、今となっては「告白症候群」とでも言おうか、、、
けど、何も被害者ぶって同情されたい訳ではないし、それに未だに心の傷は癒えていない。
なら何故このような行為に走ったのか、、、
それは、、レイプによりどれだけ自分の積み重ねてきたものが壊れてしまったのか、、、どうしてもそれを「客観的」に知りたかった、、、私はそう思った。
結果、今は何もかも捨ててこうして北海の地に逃げてきた。
向き合うのが怖かった、、いや、向き合おうとすらしなかった。
本当に、、私は終わりなのだろうか、、、
確かに「レイプ被害者」のレッテルにより私は変わった。
しかしそれは私というブランドの全ての崩壊を意味するのか、、、
なら試そう、、、
カラダも火照っている、、ちょうどいい。
このまま何もせず後悔するよりは、、、
私は、更に「無謀」「自暴自棄」になっていた。
結果、私のカラダを求めるレスは、SNS上で数件にのぼった。
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