【96.自問自答】
性欲。
私でなくても誰にでもあるとは思っている。
健や俊二、隆一などは男の子だけにいわゆる「下ネタ」は日常だった。
もちろん尚宏とて嫌いではなさそうだった。
しおりも好きそうだったが、瑞希はやや苦手なようだった。
私は、、あんな経験もしたのでかなりの「免疫」が出来ていた。
というより、友達との猥談くらいでは満足出来ず、、、
私は、アルバイトというよりは「いけない行為」に身を落としていた。
そもそもは卒業前に、どうしてもカラダが疼き、耐えられなくなった。
言い訳をするようだが、こんなカラダにされた私は被害者だと思っている。
最初のうちは自慰行為で誤魔化していたがすぐにそれでは物足りなくなり、あの時の、、、田中たちの見てる前でさせられたオナニーのことを思い出しながら触るという、何とも惨めな行為に走っていた。
以前の私なら、考えられない行いだった。
挙げ句には、「あの時、、逝くまで自分でしてみたかった」とまで思うようになり、情けないことを考えた自分に怒り、涙したこともあった。
(響子、、何てことを考えるのよ、、、あなたはそこまで情けない女に、情けないカラダになっちゃったの、、、?)
そうなると、ネットで興奮を煽るようになる。
そんな時、SNSでのいわゆる「出会い系」のものを見るようになった。
作られたものより、ノン・フィクションの体験談などのほうが興奮した。
その中でも、「援助交際」のものは、、興味があった。
私の歳の変わらぬ女の子たちの、赤裸々な体験談が掲載されていた。
「こんな体験が出来て、、しかもお金まで貰えるのか」
私が援助交際に乗り出してみるまでに、、そんなに時間はかからなかった。
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