【82.屈辱のカミング・アウト】
田中が言うには、私が公佳に逝かされた動画がばら撒かれたのと同時に、
「須藤響子がレイプされた」
と言う内容のことも広まったらしい。
それは「噂レベル」を超えており、何故なら亮太と潔という加害者の存在があったからだ。
ただ、それを広めたのは当人たちでなく公佳であり、公佳が、
「須藤響子は何者かにレイプされ、拘束放置されていたところをまず公佳自身が犯し、そのあと二人にも犯された」
そのように触れ回ったらしい、、、
なので、そこまでのことは田中たちも知っているらしいのだ。
「少し亮太に聞いたんだけどさ、、先輩、亮太たちの前に別の男にレイプされたとか、、、」
(なんでしゃべるのよ、、、)
私は涙目で亮太を睨むと、彼は目を逸らす。
「オナニーは続けてくださいよ、、、で、どうなんです?」
田中が詰め寄る。
自慰をする手が鈍くなる、、、勿論答えたくなかった。
「、、須藤さん、俺の要求は覚えてますよね?」
田中の要求、、、
それは私がレイプされたときの様子を尋ねるのでそれに答えること。
勿論覚えている。
「先輩、、あんまり俯かないでくださいよ、、おっぱいが見えないんで」
茶化されて、今度は苛つく私は、勢いで田中に回答した。
「そうよ、、、それが何?」
へたり込んだままオナニーする私の横に、ベッドに腰掛けて田中は質問を続ける。
「ホントにいたのか、、須藤さんを犯した奴が」
私は続く田中の質問に、相手は三人組だったこと、歳は私の元彼や兄と同じくらいの年齢だったことを答えた。
「三人がかりか、、、亮太は知ってた?」
「いや、そこまでは、、、初めて聞いた。三人がかりで犯られてたとは」
続けて田中は、私の手が止まるほど、私にとって辛い記憶を強引に掘り返していく。
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