【55.縛られた経験】
「で、、そのあと坂井君が2回、大村君は3回、響子ちゃんに挿入した、、、それで合ってる?」
答えにくいことをズケズケと聞いてくる婦警に、私は苛立った。
「、、そうじゃないですか、、、回数まで覚えてません」
「そう、、よね、、ごめんなさい、続けるね。
二人の証言だと、クン、、な、舐められてからその、、響子ちゃんが絶頂したあたりから抵抗が弱くなった、と、、、
、、どう?」
「どう、、って言われても、、、」
死ぬほど恥ずかしい、、、
「事実確認です。ごめんね、、、で、彼らの証言通りかな?」
「、、、抵抗しても無駄だと、、そう思っただけです」
「響子ちゃんがそう考ええたのは、縛られたことが原因?」
また胸にグサリとくることを言う、、、私は、、頭に来た。
「婦警さんは、、縛られたことありますか?」
私の唐突な問いに、婦警は驚いた様子で、、
「えっ、、、」
「あるんですかっ?」
「いいえ、ないわよ。」
「だから解らないんです。
私はだって裸で、、、彼にしか見せたことのない胸を隠すことも出来ずに好き放題されて、、、
それがどんなに悔しいか、、、わかりますかっ?!」
縛られた経験、、、
そうなんだ、、やっぱりないんだ。
大抵の女の子はそんな経験、人生のなかでしないよね、、、
まして縛られたままでSEX、、いえ、レイプなんて、、、
「落ち着いて、響子ちゃん、、、今日はもういいわ。ここまでに、、、」
「日を変えても同じこと聞かれるんでしょう、、、いいです、、このまま続けて」
こんな強がりを言いつつも、私はその後、一度も顔を上げることが出来ず首を縦、横に振るだけしか出来なかった。
そして、聴取が終わるまで涙が止まることもなかった。
聞かされていれば、当人たる私は犯されている時の光景が目に浮かんでくる。
潔によって、その日二度目の絶頂を迎えた私は、、もうその時点でかなり疲れ果てていた。
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