【51.泣き顔】
今日の私は白のノー・スリーブのニットにベージュのスカートという姿だった。
普段、部活と勉強で滅多に外出などしない。
彼氏と会う時ぐらいだった。
そのせいで彼とのデート・セレクトで来てしまった。
こんな相手なんだから、ジーンズにしておけばよかった。
潔は恐る恐る私の手を再度掴み、、ゆっくりベッドのほうへ誘った。
私も震えていた、と思う。
だって、今からされるのは「SEX」ではない、、「レイプ」だ。
合意などしていない、、これは「脅迫」なのだから。
何で私が、、こんな目に遭わなければならないのか、、、
「、、きゃっ!」
不意にベッドに押し倒される、、、
潔が顔を近づけてくる。
「き、キスはなしでしょ!」
あ、そうだった、と言わんばかりに顔を遠ざける潔だが、今度は服の上から胸を揉まれた。
「へへっ、、須藤先輩、私服、マジ可愛いッスね」
「それ、さっき俺が言ったよっ」
「いいじゃねえかっ、、マジ須藤先輩とまたヤレるとか、、、最高っ!」
私は契約を無視し、胸に馴れ馴れしく触る潔の手を払いのける。
が、即座に右の手は亮太に掴まれ、左手も潔に捕まった。
「暴れないでくださいよっ、先輩、、、諦めたほうがいいよ」
「暴れてもらってもいいじゃん、、、犯してるみたいで興奮するし」
犯してるみたい、って何よ、、、事実犯そうとしてるじゃないっ、、、
「どうします先輩、、、?自分で脱ぎます?それとも脱がせたげましょうか」
私に判断を迫る亮太は、私の脚をスカートの上から撫でながら、私からの回答を待った。
暴れた勢いで、少しスカートが捲れている。
長めのスカートでよかった。
どうせ裸にされれば、、同じなのだが、、
どちらも、、選べなかった、、、が、
「、、わかったわ。脱ぐから離して」
私の、意外だと思われてた回答に、二人は顔を突き合わせニヤリとし、そして私の手を解放した。
「じゃあ、、、脱いでください、、全部ですよ」
私は一度起き上がった。
未練がましく裾を直し、膝の下に両手をまわし、、、顔を埋めて泣き出してしまった。
泣き顔を見られるのも、、裸を見られるのと同じく悔しかった。
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