【50.動揺】
弟の名を出されて私は動揺した。
啓介にこんなもの見られたら、、、
そうだった、、
私にとって後輩の亮太と潔は、同時に啓介の先輩にあたる。
なのでこの連中が弟の連絡先を知っていて不思議はない。
最早、、逃れる道はない、と判断した私は、こちらからも「条件」をつけた。
「条件なんて言える立場だと思うの?先輩」
「だって、おとといみたいに、、その、な、中でとかは困る、、、
それくらいなら警察に行く」
「警察」というフレーズにはある程度の効力はあったようで、私は、
「避妊」
「拘束なし」
「キスなし」
の三つを了承させた。
代わりに相手の条件としては、まず二人がかりで私を責めたいらしい。これは後で判ったことだが、私を逝かせたかったらしい。
次に、個々に私を抱いて、最後には二人がかりで、、犯したい、と。
いったい何時間責められるのかと不安になったが、、、
よく考えたら、こないだもこの子たちはあっという間に果てていたので、、、二時間くらいで済むだろう、と軽く考えていた。
とにかく、、話は決まった。
とはいえ、、怒りと動揺のせいで肝心なことを考えていなかったが、、、
これからまたこの子たちに裸にされ、、行為をするんだった。
ムービーを消させること、拡散させないことを引き換えにとはいえ、、、とんでもない条件を飲んでしまった、、、
「じゃあ、、話はついたんで、、、」
潔が手を掴んできたのを思わず払い退けた。
「先輩、、いいんですか?ほんとに啓介に見せますよ」
私は弟の名を出されてムッとした。
が、、主導権は完全に相手にある。
「理解しました?、、、じゃあ始めますか」
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