【49.恥辱の動画】
「二人からは、、どのようにして響子ちゃんに連絡があったの?」
「、、携帯にです。LINEで」
「連絡が来たのはいつ?」
「翌日です、、朝起きたらLINEが入ってて、、」
「具体的なLINEの内容は?」
「、、、ムービーを拡散されたくなければ来い、と」
「、、じゃあ響子ちゃんに何かする、、などとは書いてなかった?」
「はい、、それは書いてなかったです」
「でも、、行ったら『行為』を要求されたと?」
「、、、はい」
「、、で、どんなことを、、、」
「犯されたんですっ!」
「、、、響子ちゃん」
「また犯されたんですっ、、、それでいいでしょっ!」
「、、落ち着いて、、、ごめんなさい、そうはいかないのよ、、、辛いけど、加害者たちを罰するためには響子ちゃんの証言が必要なの」
辛い記憶が、、蘇ってくる、、、
あれは事件の二日後だった。
翌日、体調が優れぬことを理由に学校を休んだ私は自室に篭り、亮太と潔とのメールのやりとりに終始した。
その時には、、ムービーを私の目の前で消去することを条件に、亮太の家に行くことになった。
その日は土曜で、昼過ぎに来るように言われた。
「待ってましたよ、、、やべぇ、私服の須藤先輩も可愛いよな、、、」
嬉しくもない世辞を聞き流し、早速ムービーを消すよう求めた。
「こんなとこで?、、玄関じゃ何だから入ってくださいよっ」
と促され、最初は断ったが、ここでは消さぬ、の一点張りに私は、応じて亮太宅に上がり込んだ。
話はこうだった、、
「やらせろ」、、と。
想定内ではあったが、その言葉に鼓動は自然と高まった。
無論拒否した、が、またしても「交換条件」という言葉を持ち出し、それが動画を消す条件だと。
そのように私を脅しながら、亮太は私の前で動画を再生し始めた。
「、、何してるのっ!、、止めて!」
私が亮太のスマホを止めようとすると手を掴まれ、
「それよりどうなの先輩、、、やらせてくれるのか、それとも、、、」
潔に手を掴まれた私に画面を向け、亮太は続ける。
「この動画をばら撒かれるか、、、何なら弟にも送れるぜ」
画面には、公佳に責められ喘ぐ私の惨めな姿があった。
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