【47.発覚】
「言いなさいっ響子!、、一体、、相手は誰なのっ?!」
推し黙る父の横で、泣きながら母の怒声が響く、、、
その声に驚いた兄までやってきて、弟の啓介までもが階段のところでこちらを見ている、、、
あれからもうすぐ一ヵ月になる、、
明らかに私の様子はおかしかったであろう、、、
あんな目に遭い、平静を装うなど、、存外に難しかった。
それに来るはずの「生理」が来ず、私をどんどん不安にさせた。
そしてそれは母にも伝わっていき、生理の来ぬ私に、それに様子のおかしな私に気づき始めたら母に詰め寄られ、、、
「、、、襲われたの」
それだけを話した。
「いつよっ?」
「誰に?」
「何で黙ってたのっ!?」
次々と問いただしてくる母に何も答えられぬままそこへ父が帰宅、、、
出来れば父の耳には入れたくなかった、、、
「貴志、啓介、、部屋に行ってなさい」
父に命じられ、兄と弟は二階へ、、、
「お父さんも、、向こう行ってて」
私はようやく声を振り絞り、父に外してもらうよう求めたが、
「何言っるのっ!、、こんな大事な話、お父さん抜きで、、、」
「だって!、、嫌よっ、話せないわよっ!ううっ、、」
私は遂に泣き出した。
父は察してくれたようで、明日にしよう、と、それに明日は学校を休むようにとだけ言い自室に向かうとした。
そんな訳には、と言う母に、「こんな時間では病院にも行けない」「もう起こってしまったことだ。響子を落ち着かせるほうが今は大事だ」と母を説得し、、ようやく冷静になった母は私を抱き、部屋へ連れて行った。
翌朝、、父と兄、弟はそれぞれもう家を出、母と二人になったところで、、、私は全てを告白した。
昨夜より母は遥かに穏やかだった。
全てと言っても、、もちろんさせられた、或いはされた「行為」の全てではない。話せるはずもない。
しかし挿入されたこと、中で射精されたことは、、言わざるを得なかった。
「、、お父さんに、、話すの?」
「、、そうね、、ごめんね響子、話さざるを得ないわ」
両親の判断で、警察より先に病院へ行った。
私は、、、妊娠していた。
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