【33.交換条件】
「ご想像に任せるわよ、、、
もういいでしょ?」
一瞬、公佳は怪訝な表情を浮かべた。
「もういい?」
「あなた、昔から私が嫌いよね、、、
その私の、こんな格好を見て気が済んだでしょ?
もう気が済んだなら、そろそろ縄を解いて」
目は合わせられないものの、私は公佳にこう告げた。
後輩相手に、恥ずかしい姿を、、、見せてしまった。
いっこうに応答のない公佳のほうを、ふと見上げてみると、先程からの悪意に満ちた表情でなく、憎悪を孕んだ顔に変わっていた。
一瞬、恐怖した。
だが次の瞬間、また小悪魔の顔に戻った公佳は、無言で男の子たちのほうに向かった。
「ちょ、ちょっと、、、公佳っ」
少し話し込んでから、三人が、揃って戻ってきた。
まさか、、話したのでは、
、、
私は、さっき公佳が捲り、今度はきちんと戻してくれていないスカートを気にした。
「須藤さん、、縄は外してあげますけど交換条件が、、、」
交換条件、、?
「ていうかこの子たちへの『口止め料』って言うか、、」
「は、話したのっ?!」
まさか、、レイプのことをこの子たちにも、、、
「話してませんてばっららけどこの子たちも先輩の恥ずかしいとこ、、こうして見たわけですから、、、」
そういうことか、、、
話は見えたが、嫌な予感しかしなかった。
「、、、どういうこと?何が欲しいの?」
常識的な範囲の額なら、金銭で済むことなら、と思ったが、
「実は、、この子らまだ『童貞』で、、、」
「お、おいっ!、、それ言うなよっ!」
慌てて二人が口止めするも、私にはどうでもいいことだ。
高校2年生でしょ、、、童貞ってそんな珍しいの、、、
それに要点がそこではないのは判っていた。
「だから何?、、もし変なことしたら、、、」
私の言葉を公佳が遮った。
「もちろん筆下ろししてやってくださいなんて言いませんよ、、ただ」
「、、ただ、、なに?」
三人が顔を突き合わせて、ニヤニヤしているのが腹立たしかった。
男の子たちの要求は、
「裸を見せろ」「口でしろ」「オナニーしてみせろ」など、度が過ぎたものばかりだった。
「先輩、、どれも嫌とか、、そちらがその気ならいいですよ。私らも好きにしますから」
好きにする、、、って?
「、、、だって、無茶ばかり言うじゃない、、無理よっ」
「無茶な希望を叶えてくれてこそ、交換条件でしょ?
先輩のほうが、、言ってること、甘くないですか?
何なら、、知り合い中に言いふらしましょうか?
公園で、須藤さんが半裸で縛られて放置されてる、って」
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