【31.後輩】
「先輩、下はどんなの着けてるんですかっ?」
「あっ!ダメっ!!」
下着を覗こうと公佳が私のスカートを少し捲った。
しかし、私が下着を着けていないのが判り、驚いてすぐ裾を戻してくれた。
「えっ?なになに?、、どうしたの、東雲?」
亮太が何ごとかと公佳に詰め寄る。
「あ、、いや、、先輩、どうも只事じゃないですね、
、話してくれないならやっぱり警察に、、、」
そう言いながら鞄からスマホを取り出そうとする公佳に、最早ここまでだと判断した、、
「わかった、わかったから、、、警察は呼ばないで。
話すけど、、坂井君、大村君、、向こうに行っててくれない?」
公佳だけに話して、何とか理解してもらい縄を解かせよう、、、そう考えた。
私の言葉に、男の子たちは公佳にも即され渋々ジャングルジムの反対側まで離れた。
「もしかして先輩、、襲われたんじゃあ、、?」
公佳はある程度察したようだった。
「取り敢えず解いて、、話はそれから、、」
「話が先です、、、ちゃんと答えてください、、、
パンツまで履いてないって明らかにおかしいですよね、、、
私の予想通りですか?」
これ以上は誤魔化せない、、、
そう判断した私は、一部正直に公佳に話すしかなうと思った。
「、、誰にも話さないって約束して」
「、、、わかりましたよ、、で?」
「、、実は、、そうなの」
暴行されたことを認めた。
答えたあと、死ぬほど恥ずかしかった。悔しかった。
「襲われたって、、具体的に何されたんです?」
えっ、、、?
そこまで聴くの?
私は少し驚いて公佳のほうを見た。
公佳は、、ニヤついており、まるで私が暴行されたのを悦んでいるように見えた。
「下着まで脱がされてるってことは、、、暴行というより『レイプ』?」
悪意のある表情で、公佳は図星のフレーズを私に向けた。
レイプ、、、
私は、その言葉に動揺し、ほんの15分ほど前までの惨劇が頭をよぎった。
明らかに動揺し、何も答えられない私を見て、
「須藤さん、、犯されちゃったんだ」
「ち、違うよっ!、、そうじゃないよ、、、」
慌てて否定しても、、多分もう無理だろな、、と次の瞬間思った。
※元投稿はこちら >>