【27.引き金】
鼻につく精液の臭い、、不快極まりないが、私は何に出されなかった「安堵」のほうが大きかった。
「おい、、さっきのティッシュは?」
「もう残ってねぇよ」
仲間からの回答を受け男は、、周りを一瞥すると私の脱ぎ捨てたキャミソールを取り、寝かされたまま放心する私に寄り添う。
「これじゃ最後にキスも出来やしねぇ」
私の下着で、顔の精液を拭き取る、、、
何よ、、自分でかけておいて、、、
「キョウコ、、、よかったぜ」
今日、最も不快な瞬間だった、、、
犯されることそのものよりも、キスのほうが屈辱かも知れない。
ようやく手の拘束が解かれた。
男たちは立ち去る様子もなく、煙草を口にしながらそれぞれに、私のカラダの感想を述べ合っていた。
いつまでもこのままでは、と、ようやくカラダを起こした私は、キャミと同じく放置されていたブラを手に取りつけはじめた。
本当は、、男たちが去ってからのほうがよかったのに、、、
まるで着替えを覗かれているようで不愉快だった。
不思議なもので、服を身につけ始めると、だんだんと理性が戻ってくる。
ブラをつけ、、汚れたキャミは身につける気にならず、その上にブラウスを羽織った私はまた怒りが込み上げてきて、
「、、、警察、行きます、、、あなたたち、捕まるからっ」
怒りと動揺のため手が震え、上手くブラウスのボタンが留められずにいた私を、男たちは会話を止め私を凝視した。
私は思わずまた、全開状態の胸元を隠した。
もう、散々見られたのに。
「へぇ、、警察だとよ」
男たちは動じる様子も無くせせら笑う。
「そりゃいい、、、今日の恥ずかしい様子を、おまわりや、そしてパパ、ママに話すといい、、な?キョウコ」
「キョウコなんて呼ばないでっ!何であなたなんかに呼び捨てにされなきゃいけないんですかっ!」
黙っておくべきだった、、かもしれない。
私は結果、男たちを怒らせてしまった。
私は不要なトリガーを引いてしまった。
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