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【117.笑み】
「キョウコさん、差し支えなければ、明日のコートを見せてもらえますか?
他の人を襲ったりしたら大変だし」
ケイスケさん同様、大人の方はジョークまで上手だ。
「はい、、大丈夫です」
私は、明日羽織る予定のコートを着て、カメラの前に戻った。
「この下に、言われた通り制服を着て、です」
「制服は今の学校のもの?なら汚さないようにしないと、、」
サダさんが気を遣ってくれる、、、
「あ、いえ、、関西で通ってた高校の、、です。だからお気遣いなく、、」
「いえ、、大事なものだから、それも汚したりしないように、、だね」
サダさんも、、優しい。
「つまり、キョウコちゃんには、当時、レイプされたときの制服を着て、臨んでもらいますので。
制服だけじゃありません、、、下着も、、その時のものという訳にはいきませんが、同じような服装を再現してくれます」
ケイスケさんの言葉に、一瞬静まり返り、、私は恥ずかしさのあまり下を向いてしまった。
「キョウコさん、、ちなみにその時の『下着』というのはとってあるんですか?」
何だか急に、、核心をつくような話題になってきた、、、
「あ、、いえ、、あ、ブラはあります。ショーツは犯人がもっていってしまったので、、、
それとキャミは、せ、、精液を拭き取るものが無くって、、、で、汚れちゃったのでさすがに捨てました」
、、、何だが、リアルな話になってしまい、依然静まり返ったままだが、恐る恐る画面のほうを見ると、、気のせいか、皆さん笑みを浮かべていたような、、、
「、、では皆さん、明日に備えて、、各々仕事の残っている方もいるでしょうし。
男性陣の集合は六時、キョウコちゃんは七時です」
ケイスケさんから、明日の最終確認が行われた。
「あの、、車の中とはいえ七時は早いのでは?」
サダさんから指摘があったが、
「そうですね、、キョウコちゃんさえよければ一、二時間ずらしますか、、、
ちなみに、人目はしのげる場所を探してあり、そこへ車で行くのでその点は、、、」
「七時で、、大丈夫です」
求めているのでは、、と思われてしまっただろうか、、、
「、、わかりました。皆さん、では予定通りとしましょう」
明日の七時、、、
私の「公開レイプ」まで24時間を切った。
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