【116.顔合わせ】
前日となった。
昨夜も、ケイスケさんとは何もないまま別れ、その前の日以上に、私は自分で自分を慰めることになった。
こんなに詰めてオナニーをしたのは初めてだろう。
カラダが怠く、何もやる気が起こらない。
「響子、、あんた最近付き合い悪くない?」
しおりに、冗談か本気か判らないような言い方をされた。
「ご、ごめんね、、ちょっと勉強とバイトで、、疲れてるみたい」
私は、表向きはバイトを始めたことになっている。
結局、犯されたときのことを一部始終告白させらてた。
ケイスケさん曰く、
「参加メンバーに話した上で相談し、アレンジを加えた私の『レイプ・シナリオ』を作る」
とのことだった。
何をされるのか、、
概ねはあの日のようなことなのだろうが、、、
その時が近づくにつれ、不安のほうが大きくなった。
明日の本番を前に、、今夜は今夜で「イベント」があった。
私が、
「どんな方たちが来られるのか、、少しでも情報が欲しい」
とケイスケさんに話したところ、今夜オンラインで紹介する、とのことだった。
そんな大仰でなくてよかったのだが、、、
しかし、相手のことをきちんと確認しておくほうがいい、、もし、あまりにも変な人であれば、まだ断ることも出来る、とも思った。
時間になった。
スマホか、或いはパソコンで繋ぐことが出来るなら、と言われ、私はパソコンをオンにしてケイスケさんの指示通り、グループ・チャットに繋いだ。
時間になると、四分割された画面に参加者の男性が映し出された。
もちろん、その一人はケイスケさんだ。
そして、私の姿もスワイプ画面上に映されいた。
「はじめまして、、キョウコさんですね」
メンバーのひとり、「ヒトシ」さんと言う方を皮切りに、皆さんから丁寧な挨拶を受けた。
「は、はじめまして。キョウコです。よろしくお願いします」
「ケイスケさん、、想像以上ですよ、キョウコさんの可愛らしさは、、、
それに可愛いだけでなく、凄く品があるよね」
何だか、恥ずかしくなるくらい褒められている。
ヒトシさんは唯一、ケイスケさんより年上の38歳。
ミノさん、と名乗る方は32歳とのことで、最後の一人が今回最年少の29歳のサダさん、、
ケイスケさん曰く、
「若すぎるとがっつくので、ある程度の年齢以上から選んだ」
とのこと。
そして共通点は、ケイスケさんも含め「自営業」であること。
それは、「時間の融通」が利き、かつ経営者の身なので、自分の立場が悪くなるような真似はしないだろう、と私への配慮らしい。
それに、、皆さん優しそうな表情だし、物腰も柔らかい方ばかりで、いったい何の会合だったかしら、と思ってしまうほどだ。
しかしふと思ったのは、
「こんな温厚そうな方々が女の子を犯したい、なんて思うのね」、と。
そう思うと、男の人は判らないものだ、、が、よくよく思えば兄だってそうだった。
まさかあの兄が、私にあんな酷いことするなんて、、、
兄のことはともかく、、メンバーの方々とは思いのほか、話が弾んだ。
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