【114.私という私】
「私、、最初拒みました。こんな人たちの言いなりになるなんて嫌だったから、、」
「うん、、つまりは最終的にはその『上半身だけ』という条件を飲んだんだね」
、、、何だか、引っかかる言い方をされた。
「、、はい」
「じゃあそのあと脱がされた、もしくは脱いだんだ」
だんだん思い出してくると胸が締めつけられる、、まだ傷は癒えてない、と感じた。
「脱がされるのが嫌で、、自分で脱ぎました」
「そこらあたりはキョウコちゃんらしいね」
、、私らしい?
「私らしい、、んですか?」
私は尋ねてみた。
「だって、君のプライドからすると死ぬほど辛かったのでは、と思うよ」
少しチクリ、ときた。
「私、やっぱり、、そんな偉そうにしてるように見えるんですね」
「あ、、それは違うよ、誤解しないでっ」
ケイスケさんが慌てて否定した。
「君はそんな人じゃないよ。自分に誇りを持ってる、ってことさ。
他の女の子なら、自分で脱がされて、『恥ずかしい』とか『悲しい』とかなんだろうけど、たぶん君は『悔しい』、だっただろうな、、と」
ここまで私を理解してくれた人がいただろうか、、、
私はまた泣きそうになるほど感激していた。
「だから、、そのあと縛られたんですが、、凄く悔しかった、、、うううっ」
遂に堪えきれず泣き出してしまった。
ケイスケさんが肩を抱いてくれる、、、
きっと、このまま、何をされても私は、、抗わないだろう、、、
「今からここで、、君を上半身裸にさせて、縛りたい、、って言ったら?」
えっ、、、
ケイスケさんから思いもしなかった言葉が出た。
「、、、、」
何も答えられない。
YESが本心なのか、NOなのか、、私自身にも解らなかった。
敢えていうなら、、ケイスケさんとは初めてだし、普通に抱いて欲しかったのだと、、思う。
「はは、、返事なし、だね。それでこそキョウコちゃんだと思うよ」
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