【107.呼び捨て】
射精してからも、私の胸にしがみついたまま、ケイスケさんは、
「キョウコちゃん、ごめんね、、、怒った?」
直接胸にしがみつかれて恥ずかしい、、、
「、、いえ、大丈夫です。
逝けましたね」
私は自然と、ケイスケさんの髪を撫でた。
歳上の男性なのに、、、
「時間、、大丈夫ですか?」
心地よかったが、いつまでもこうしてはいられない。
「うん、、ごめんね、行かなきゃ」
二人して服を着はじめる。
「きゃっ!、、な、何ですっ?」
ブラを付けたところで、急にケイスケさんに後ろから胸を揉まれた。
「触っていいって言ってくれたのに、、未だ触ってなかったから」
「だ、だって、、代わりに私に抱きついたじゃないですかっ、もぉ!」
最後には、こんな風に戯けてくれるまで、、ケイスケさんと私は一日で親密になった。
「じゃあ、、今日はありがとう。また連絡するね」
「はい、こちらこそ、、、連絡お待ちしてます」
清純に努めたが、、私はこうして、却ってカラダを持て余すことになり帰宅した。
今夜は、、もう、勉強どころではなかった。
私は、、何日かぶりに自分を苛めた。
そのときに、どうしてもレイプされたときのことを思い出してしまう。
他のことを想像しようにも、、私の乏しい性体験の大半はレイプだ。
そう言えば、、、
ケイスケさん、逝く前に私を呼び捨てにした。
響子、、か。
私は潔のことを思い出していた。
その夜のうちに、ケイスケさんからの誘いを受けた。
その内容は、私を動揺させるもので、その返事も送らぬまま、、私はまた自身を苛めていた。
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