その日は朝から緊張していた。
いつもと同じ道を歩いて登校しているだけで、心臓が高鳴った。
学校が終わる時間が近づくにつれ、それは激しくなっていった。
そして、いつもとは違う道を歩いて下校した。
まさか、そんなはずはない・・・
誰も来ていない・・・
私はがっかりして・・・けれど安心しながら家に帰るはず・・・
そう思いながら道を進み、交差点を曲がった。
そして信号待ちをしながら、交差点の先に停まった黒いワンボックスの車を見て、後悔しながら興奮した。
信号が青に変わる。
車の中から私を見る数人の男の影を見ながら、足をガクガクと震わせながらゆっくりと交差点を渡っていった。
顔が熱い・・・
汗が噴き出す・・・
怖い・・・
なのに私の足は止まらない・・・
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