大型スクリーンに現在の動向が映し出される・・・。
トウーンゾーンが大勢の鬼達に襲われている事を知った女生徒達が、反対のゾーンに逃げ出して
いる事が明らかになる、しかし少数だが反対の方向から鬼達が待ち伏せしている事を私は推測
していた、今の段階でここのゾーンを鬼達が通過して行った事を考えるとこの場所に留まる
方が安全だと判断した。
あとは食料の調達だ、通りを挟んで向こう側に女子用の補給所が目についた、待ち伏せする
鬼は居ない、確保するなら今しかない・・・。
他のゾーンでは、散り散りになった生徒達が昨日からなにも食べていない空腹耐えきれず
補給所に行ってしまい、鬼の餌食になっていた。
鬼達は自分の補給も有るのに、女子用の補給所で美味しそうに食料を食べる・・・その匂いが
女生徒達の許容を超えてしまったのだろうか・・・。
ー3-A シライシ モカ 確保 76ー
ー3-A アライ ケイコ 確保 75ー
ー3-A アンドウ ユウコ 確保 74ー
ー3-A サイトウ ユキ 確保 73ー
ー3-Bタンニン アオイ ヒトミ 確保ー
一気に五人の確保者が出た、しかも私のクラスの生徒達・・しかも、同僚までも・・・。
大型スクリーンに、酒池肉林の様子が映し出された。
〈おおっと、ここで遂に担任女教師も確保された・・・やはり男性教師の活躍が凄いですねえ
男子生徒達を牽引しているのは、やはり日頃から虐げられていた男の報復かあ?
食料や水をエサに、誘き出すとは・・・頭脳戦の様相も出てきましたよ・・・。
さて、様子を見てみましょう・・・〉
『あなた達、その食糧は私達の分じゃない・・・冷静に成りなさい・・・先生は・・・』
『なに言ってんの?もう、先生なんて関係ねえんだ、ただのメス豚じゃねえか・・・やっちまえ』
『遠藤先生・・・助けて・・・』
『なに言ってんの?孕まされる為にいるメス豚があ・・・』
『先生ーやだああ・・・・』
五人の女達に、十人位の男子生徒と男性教師が群がる・・・その様子を遠目で見つめる他の子達
すぐに、自分達にも降りかかる悪夢をたたずを呑んで見つめていた。
私の周りの生徒達にも動揺が広がる・・・。
『ここはしばらくは大丈夫だから、今のうちに食料と水を確保しましょう、それとトイレへの
ルートを確保します、さあ、希望を捨てちゃダメ・・・』
私は生徒達を鼓舞しつつ、出来るだけ潜伏できる場所を探し出す・・・不毛な行動と知りながら・・・
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