「王様だぁれだ?」
遂にショウ子さんの処刑ラウンドのコールが響いた。
段取りで、宣告人はリカさんとなっていた。
「わたしね、、、えと、じゃあ、、、3番は目隠しの上、異性に絶対服従!」
過激な言葉ではあるが、敢えて曖昧にすることでショウ子さんが極力警戒心を持たぬように、との策らしい。
「えっ、、、わ、わたし?」
「あ、今度はショウ子の番ねっ」
手早くショウ子さんから細工した札を奪ってしまい、、
「木田君、、何か目隠しになるものない?」
「ええと、、何かないかな、、、」
ジュンさんは目隠しの代用品を探すフリをして、予め用意してあった布をユイさんに手渡す。
「ま、まって、、、服従って、、、何を」
やはり怯えた様子である、、、
「わかんないわよ、、木田君と新堂君次第だから、、、そんな心配ないわよ、ゲームなんだから」
敢えて軽いノリでユイかんもショウ子さんをゲームへと誘う、、、
「うぅん、、、ちょっと不安ではあるけど、、あのショウ子の優柔不断は、ね。また悩むことになるくらいなら吹っ切るきっかけがあったほうがいいかも」
これがユイさんの意見であった。
リカさんと二人して言っていたのは、
「ただのSEX、、とはショウ子は思わないでしょうけど、処女じゃないし、実際『ただのSEX』よ。ショウ子も嫌いって訳じゃないと言ってるしね」
二人はあくまで「ショウ子さんのため」だと、、、
「えっ、、でも怖いな、、木田君も新堂君もお手柔らかに、ね」
友人ふたりが淡々と、かつ堂々と卑猥な罰ゲームをこなし、涼しい顔をしている、、、
自分だけが子供のように拒むのは、、、、
日頃から二人に抱いていたショウ子さんのコンプレックス、、、
大人の女になりたい、、
その心理を上手くついているようだ、、
僕が予想していたような「抵抗」「拒絶」が、思ったよりショウ子さんには少ない。
でも同時にそれは強がっているようにも見えた。
ショウ子さんは逃げ道を塞がれてしまっていた。
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